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北朝鮮サバイバル

[Part2]戦争は本当に起きるのか? 米朝の情勢は

平壌で開かれた集団ダンス行事に参加した女子大学生が、髪を整えている。photo:AP/Wong Maye-E

対話に期待が集まる一方で、過去のように交渉の途中や合意後に北朝鮮が約束を反故にすれば、今度は後がなく、一転して危機に至るとの見方もある。


2017年11月、米原子力空母3隻が朝鮮半島近海に現れ、韓国海軍と合同軍事演習を行った。3隻が半島近海に来るのは1976年以来。ソウルの軍事関係筋は「3隻という数字に大きな意味がある」と語る。


この筋によれば、米韓の共同作戦計画「5015」では、全面戦争という最悪の場合に備えた最少の態勢が、三つの空母打撃群だという。米軍は、核兵器を載せることができるB52戦略爆撃機6機やステルス性能を持つB2戦略爆撃機3機もグアムに配備。この筋は「これで有事の場合の備えは整った」と語る。


本当に戦争は起きるのだろうか。米国は90年代の第1次朝鮮半島危機の際、有事のシミュレーションを行った。軍民合わせて死傷者は数百万人に上るという数値も出た。


特に米韓が懸念するのは、①核や生物化学兵器などの大量破壊兵器、②日韓を混乱に陥れる特殊部隊、③韓国の都市を破壊する長距離砲という北朝鮮の「三つの切り札」だ。


北朝鮮はすでに十数個の核爆弾を保有している。サリンなどの化学兵器もある。20万人の特殊部隊は1人で一般の兵士5~6人の力があるとされる。


複数の韓国軍の元将校は「戦争には必ず勝てる。しかし、韓国が廃墟になることも覚悟しなければならない」と語る。韓国には10万人以上の米国人もいる。米韓関係筋は「米本土が攻撃の危機に瀕するなど、選択の余地がない状態にならない限り、戦争という手段は現実的ではない」と語る。


(牧野愛博)


(「世界の『普通の人々』が、北朝鮮に感じたことは?」に続く)※4月3日公開予定です。

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