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セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ社長 阪根信一がつくる洗濯物をたたむ夢の機械「世の中にないものをつくる」


飛行機の窓側の席、トイレの中、シャワーを浴びながら─。その三つの場所にいるとき、阪根信一(47)の脳にアイデアがわいてくる。だから、長距離フライトでも、いつも窓側に座る。ぼーっと雲を眺めつづける。


「世の中にないものをつくる」。それが、阪根の信条だ。


2005年のことだ。帰宅した阪根は、単純に妻に聞いた。「世の中になくて、家の中で使うもので、ほしいものは何かない?」。ちょうど洗濯物をたたんでいた妻は「これを、自動でやってくれる機械でしょ」と一言。たたんでみると、あまりにも時間がかかる。この時間をほかの有意義なことに使えたら─。リサーチすると、世界のどの企業も挑戦していなかった。「よし、やろう」


これが、世界初の「洗濯物自動折りたたみ機」となる「ランドロイド」の始まりだった。だが、まさか製品化までに13年もかかるとは想像していなかった。


「ランドロイド」の試作機が、東京・表参道のショールームにある。サイズは大型冷蔵庫ほど。側面には天然木が使われ、前面は鏡になっている。一見すると家具のようだ。引き出しに数枚のTシャツが放り込まれると、静かなモーター音が鳴り始めた。胴体部のわずかな隙間から見えるのは、黒いロボットアーム。内蔵されている人工知能(AI)が、衣類の種類や大きさを見極め、アームが折りたたんでいく。15分後。扉が開き、Tシャツがきれいにたたまれて出てきた。


来年3月までの日本、米国、中国の同時発売をめざし、準備は最終段階に来ている。3年ほど前から注目を浴び、パナソニック、大和ハウス工業も出資した。価格は185万円を予定。最初は高値でも、ゆくゆくは20万円以下にしたいという。将来は洗濯機や乾燥機ともつながり、汚れ物を入れたらスイッチひとつできれいになって折りたたまれ、各部屋のクローゼットまで運ばれていく。最初からそのシステムが備え付けられた一戸建てやマンションができたら——。そんな未来図を描く。



(次ページへ続く)

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