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武部貴則 /ips細胞から「ミニ臓器」をつくる臓器再生医学の旗手

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会場のスクリーンには、手術着姿の武部貴則(30)と、移植手術を終えた日本人の男性患者の写真が映し出されていた。武部が医学生時代、米コロンビア大移植外科に留学していたころの写真だ。


武部が講演でこの写真を見せたのは、理由があった。この男性は渡米して臓器移植に成功したが、募金などで1億円を集め、ドナーが見つかったという奇跡が重なったまれな例だった。


同時に武部は、圧倒的なドナー不足で、本当に重篤な患者がいても、臓器が間に合わずに亡くなってしまうという厳しい移植医療の現実も米国で目の当たりにした。


「自分は将来、ただ奇跡を待つ医療は嫌だと思った」。この思いが、臓器再生を研究する道につながっていった。


武部は臓器移植に代わる手段として、iPS細胞を使って「ミニ臓器」の開発に成功。その一つである「ミニ肝臓」を使った治療に向けて、研究を進める。肝臓そのものをつくるのではなく、病気になった肝臓の周辺に多数のミニ肝臓を移植することで、失われた機能を補うという手法は国内外で注目されている。2013年に「ネイチャー」にミニ肝臓作製の論文を発表。肝臓の病気がある新生児にミニ肝臓を移植する臨床試験を19年に実施することを目指し、計画を進める。


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