広げよう「里親」の輪

こども当事者や里親さんなど様々な方の
メッセージをお届けします

全国の里親さんが語る
「それぞれの一歩踏み出したストーリー」

島根県

STORY 01
里親の種類
養育里親、専門里親、季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
60歳
現在の年齢
75歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
元々里親のことは殆んど知らない状態から出発しました。「一時保護所にいる5歳の女児をあなたの家で引き取ってほしい」という知人からの電話がきっかけ。その足で児相へ行き、「こどもを受け取りに来ました」というとんでもない無知がその出発。児相で里親制度の詳しい説明のあと、登録を申請しました。
里親のやりがい
やりがいというより、里子との生活が、1年、2年と続く中で特に気をつけたこと。「里親イコール養子縁組」という一般の人(里親以外の)の知識にとても驚きました。養育里親の常識ともいえる「親元へ帰るまでの預かり」が消えていました。戦後作られた児童福祉法には、施設や乳児院と一緒に並べて、「里親制度」もあるのに、広報不足のために「養育里親」が消えていました。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
親元からすれば、里親にこどもをとられます。養子縁組が広まっていたからです。里子として受け入れる里親は、思いがけない攻撃を受けることになります。「こどもの安心を護ること」は同時に、「親元の安心を手助けする」とした常識(養育里親の)が、あまりに広まっていなかったことの表れであると思います。里親制度のなにが大変か、よりも、里親の意味をいかに広めていなかったか、という行政の責任を、まずアンケートにて探ってもらいたいです。措置児童だけでなく、「子育て短期支援事業」にも里親は加わっていて、要保護児童をつくる前の段階として役割を持っています。
里親に関心のある方へ
エール
STORY 02
里親の種類
専門里親、ファミリーホーム
里親をはじめた年齢
37歳
現在の年齢
52歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
こどもが高校を卒業する時期だったことです。
里親のやりがい
こども達が学校行事等で一生懸命に取り組む姿を見たり、帰ってから色々と話を聞いたりしているときに笑顔で嬉しそうに語っていると、安定した家庭で暮らせてよかったなと感じることができます。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
障がいに関する知識が少なかったり、支援方法を知らなかったりすると、自分を責めてしまうこともあるので、こどもが障がいの診断を受けていようが、診断名が付いて無かろうが、自分自身に色々な特性の知識を身に付けていれば、対応の幅も広がり、こどもが不安定になることも減らせると思います。そして、悩みを相談できる仲間づくりも重要な課題で、オンラインで全国の仲間と繋がれる取り組みをしている団体もあります。
里親に関心のある方へ
エール
興味があるなら一歩踏み込んで欲しいです。こどもを引き受けるか否かは自分の判断で決められるので、まずは、引受先を増やすことと、理解者を増やすことが重要な課題になっています。
学べば学ぶほど奥の深い児童福祉の世界は刺激的です。
STORY 03
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
52歳
現在の年齢
57歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
養護施設で育てて頂いた私は、いつか何かの形で恩返ししたいと思っていたところ、妻が「里親をしたい!」と言ってくれたのがきっかけです。
里親のやりがい
預からせて頂いたお子さんが、泣き笑いながらも元気に成長している姿を見られることです。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
・ご両親との家族再構築が思うように進まない時のこどもさんへの接し方。
「ご両親はじめ、周りの人みんなが、あなたが幸せになれるように頑張っている」旨を伝え、自分たちは今何が出来るのかを一緒に考えています。
・実子との接し方のバランス(同じ愛情表現をしても区別されているとられる場合があります)
個別にスキンシップをとっています。(たまにそれがばれて逆効果になる場合もありますが・・・)
里親に関心のある方へ
エール
私自身、未だに何が正解で、何が不正解なのか分からない子育てをしています。しかし、一緒に寝て、一緒に食事をして、一緒に泣き笑いする普通の生活で、助かるお子さんがおられます。一緒に里親しませんか?
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