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日本は「メダル60個」の衝撃予想、後半戦も空手やレスリングで金ラッシュ? 東京五輪

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金メダルが有力視される空手形男子の喜友名諒(中央)、スポーツクライミング男子複合の楢崎智亜(左)、レスリング女子フリースタイル50キロ級の須崎優衣
金メダルが有力視される空手形男子の喜友名諒(中央)、スポーツクライミング男子複合の楢崎智亜(左)、レスリング女子フリースタイル50キロ級の須崎優衣

英大手ブックメーカーのウィリアムヒルは優勝オッズ1倍台の断トツ金メダル候補に、空手形男子の喜友名諒選手の1.12倍、開会式で日本選手団の旗手を務めたレスリング女子フリースタイル50キロ級の須崎優衣選手の1.4倍を挙げている。

8月6日にある注目の陸上男子400メートルリレーは、日本チームが15倍と米国(1.61倍)、英国(5倍)、ジャマイカ(9倍)についで、4位のオッズがついている。

日本オリンピック委員会(JOC)の目標金メダル数は30個。前半戦は競泳の瀬戸大也、テニスの大坂なおみ、バドミントン日本代表チームなどオリンピックチャンピオンを期待された選手たちがいずれも不本意な成績に終わるなどしたが、柔道や新競技の「アーバンスポーツ」などでメダルラッシュとなり、前半戦だけで一大会過去最高の金メダル数となった。

オリンピックが開かれる直前に毎回、各国・地域のメダル獲得数予想を発表している米データ会社グレースノートは2020東京大会で、日本選手団が獲得するメダル数は60個(金26、銀20、銅14)と予想。大会が始まる前にメダルテーブルでは、米国、ロシア・オリンピック委員会、中国に続く4位に食い込むとの見通しを示していた。

英BBCの取材に応じた同社のスポーツ分析責任者、サイモン・グリーヴ氏は「通常、データに基づく夏季オリンピックの予想では、メダル獲得数をかなり正確に推定できる」と指摘。同社の公式サイトには日本のメダル獲得数について、こう解説されている。

「前回大会では過去最多41個のメダルを獲得した日本は、東京ではその数をさらに約50%伸ばすと予想されています。野球などの強みとしている競技、また、スケートボードやスポーツクライミングなどの新たに導入される競技で好成績をあげることができれば、その記録的な飛躍が実現するでしょう」

データに基づく分析は正確に近づいているともいえるが、新型コロナウイルス禍で1年延期されたことを受け、グレースノート社は「通常よりも予測のできない大会になる」としており、バドミントン男子シングルスの桃田賢斗選手や瀬戸選手らの例を見ると、この分析も裏付けられている形だ。

後半戦に突入した東京オリンピックには、日本選手団にとって金メダル有望な競技が控えている。英ブックメーカーによると、レスリング、空手、新競技の「アーバンスポーツ」で金メダル予想の種目がずらりと並ぶ。

4連覇の伊調馨さん、3連覇の吉田沙保里さんが後輩へとバトンした女子レスリングでは、女子フリースタイル50キロ級(決勝日、8月7日)で1.4倍の須崎選手が、2位(4.33倍)以下の選手を圧倒。53キロ級(8月6日)でも向田真優選手が2.37倍とライバルのビネシュ・フォガド選手(インド)の2.5倍を上回る僅差の1位につけている。

57キロ級(8月5日)は川井梨紗子選手が優勝オッズ2倍で1位。62キロ級(8月4日)では川井友香子選手が3.25倍の2位につけており、果たして、姉妹金メダルがみられるか? 

さらに68キロ級(8月3日)でも土性沙羅選手が2位の8倍、76キロ級(8月2日)も皆川博恵選手が10倍の3位と僅差の4位につけている。

男子でもグレコローマンスタイル60キロ級(8月2日)で文田健一郎選手が優勝オッズ2.37倍でライバルのセルゲイ・エメリン選手の2.87倍をわずかに上回る。

フリータイル57キロ級(8月5日)の高橋侑季選手が8.5倍の3位、男子フリースタイル65キロ級(8月7日)で乙黒拓斗選手が7倍の3位。レスリングでは柔道と同じように毎日、日本人選手が表彰台にあげるシーンがみられる可能性は高いだろう。

空手では男子形(8月6日)の喜友名選手が断トツ1位予想の一方で、女子形(8月5日)の清水希容選手が2.4倍の2位の優勝オッズがついている。

組手では男子75キロ超級(8月7日)で、荒賀龍太郎選手が5.5倍の3位、女子61キロ超級(8月7日)で植草歩選手が6倍の全体4位の位置だ。

今大会では新しく正式採用されたスケートボードやサーフィンなどの「アーバンスポーツ」が日本の総メダル数を押し上げる結果につなげている。

後半戦でもアーバンスポーツでのメダル予想がずらり。スポーツクライミング男子複合(8月5日)で日本のエース、楢崎智亜選手が2.75倍の1位オッズ。

女子複合(8月6日)では、野中生萌選手が8倍で2位、野口啓代選手が9倍で3位につけており、そろっての表彰台入りに期待がかかる。

スケートボード女子パーク(8月4日)でも15歳の岡本碧優(みすぐ)選手、19歳の四十住(よそずみ)さくら選手がそれぞれ2.62倍、2.87倍と金メダルを争うと予想されている。

BMXフリースタイル男子パーク(8月1日)でも、中村輪夢選手が4.5倍の2位につけ、初代王者につく可能性は十分だ。

そのほかにも、日本人選手のメダル獲得有力オッズがついている。体操種目別鉄棒(8月3日)では男子個人総合の新王者となった橋本大輝選手が2.4倍の1位で個人では3個目のメダル獲得なるか。最終日の8月8日にある男子競輪でも脇本雄太選手が6倍のオッズで全体の3位につけており、最終日まで日本のメダルラッシュをつなげたいところだ。

注目の陸上は、英ブックメーカー大手ピナクルがより詳しい。「史上最強チーム」とも呼ばれる競歩では男子20キロ(8月5日)に登場する山西利和選手が2.05倍の優勝オッズでトップ。男子50キロ(8月6日)では22歳の川野将虎選手が4.13倍で1位、29歳の丸尾知司選手が6.17倍の3位につけている。

最終日の男子マラソンでは、今大会で現役ラストレースを決めた大迫傑選手が14.11倍で5位。女子マラソン(8月7日)では3人出場する日本人選手の中で、「日本最速ランナー」の呼び声高い一山麻緒選手が全体6位の11.59倍につけている。

日本選手団は大会後半に決勝、3位決定戦がある球技が弱く、しりすぼみする面は否めなかった。しかし、後半戦には勝ち進む野球、男子サッカーなどのメダルマッチがあり、最終盤まで君が代を聞く機会は増えそうだ。