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左でも右でも起きている「怒り」/若者の政治参加に光明

マット・デイモン 俳優





政治的な発言や活動を積極的に重ねる映画人が多いハリウッド。オバマ米大統領当選の旗振り役となったマット・デイモンもその一人だ。米大統領選をめぐる状況や、政府によるネット上の個人監視問題を聞いた。



─排他的な発言を繰り返すトランプ氏がなおも支持を集めています。

悲しいことだ。彼の暴言はかつてなら大統領候補失格なのに放置されている。グローバル化する社会で人々は置き去りにされていると感じている。エスタブリッシュメントへの不満や敵意が、英国では欧州連合(EU)離脱、米国ではトランプ現象として表れている。だからEU離脱派が勝った時、僕は初めて、これはトランプが勝つかもしれないという気持ちになった。


─トランプ氏が勝ったら……。

いや、今は彼は勝てないと思っている。イラクで戦死したイスラム教徒の米兵遺族を中傷した時、党派を超えて誰もが不快に感じた。これが、トランプが負けた決定的瞬間だったと思う。


彼が勝たないためなら何でもする。民主党のヒラリー・クリントンが望めば集会を開くし、僕もどこでも登壇するよ。


─不満はハリウッドのリベラルも含めた上位層に向かっています。

民主党候補に名乗りを上げたバーニー・サンダースが人気を集め、人々が熱狂したのはその一つだろう。怒りは左でも右でも起きている。誰が大統領になっても止められない潮流で、できることにも限界がある。その潮流を受け止めるのは大変だろう。光明は、不満を持つ多くの若者が選挙活動にかかわったこと。いずれ彼らが政権に関与する時がくるだろう。


Matt Damon

1970年生まれ。米ハーバード大中退。脚本・主演の映画『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(97年)でアカデミー脚本賞。2006年には途上国の貧困や水問題に取り組むNPOを設立。8月に来日した。



(次ページへ続く)
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