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先読み世界経済

[第119回]増える国際移住、割れる対応

積極受け入れ、社会の活力に

ウィリアム・スウィング(国際移住機関〈IOM〉事務局長)







世界はかつてない「大移住時代」に入った。全人口の7人に1人、約10億人が生まれた土地から移り、うち4分の1は国境を越えている。言葉も国籍も違う人を、どう社会の活力に迎えるか。受け入れ体制が問われている。



移住が進む要因は主に三つある。まずは雇用の不均衡だ。これは若者の失業が目立つ途上国から、少子高齢化が進む成熟国への移住につながる。二つめがインターネットで外国の情報が入手しやすくなったこと。三つめは大規模な自然災害と、内戦や抗争などの人的災害によるものだ。


移住の加速で、IOMの加盟国はこの10年で90から155に増えた。


移民はこれまで「(貧しい)南から(豊かな)北へ」という流れが主流だった。最近は多様化している。たとえば「北→南」。資源が豊富で経済が活況のアンゴラやブラジルに、旧宗主国ポルトガルから若者が職を求め移住している。低成長の日本を離れ、成長するアジアで働こうという若者もこの分類だ。「南→南」もある。西アフリカの15カ国はEUのような経済共同体を設け、域内ではビザなしで移住できるようにした。



William Swing

1934年生まれ。米国務省に入り、駐南アフリカ大使などを歴任。コンゴ民主共和国国連事務総長特別代表として国連平和維持活動を指揮。2008年から現職。



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