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現場を旅する

[第97回]テヘラン、イスラム革命の本音と建前

テヘラン支局長 神田大介





「西洋文化の象徴」ネクタイも普通に売る
Photo: Kanda Daisuke
《テヘラン》
約1400万の都市圏人口を擁する中東屈指の大都市。18世紀末、ガージャール朝のもとで首都となった。アルボルズ山脈のふもとにあり、標高約1200メートルの高地。大気と土壌の汚染が深刻。







テヘランは無愛想な街だ。目に入るのは、ビルと車列と土ぼこり。同じイランでも「世界の半分」とうたわれた、壮麗なモスクを誇るイスファハンや、紀元前6世紀の遺構を伝えるペルセポリスとは比べるべくもない。人口800万超の首都を素通りする観光バスは少なくない。


市中心のバリアスル広場。建設中のビルの前に巨大な看板が掲げられている。いずこへかと向かう一団の先頭は、イランの国教イスラム教シーア派が救世主と奉じる12代イマーム(宗教指導者)。付き従う4人目、長髪にあごひげは見覚えがあるような。「イエス・キリストだとさ」。客を待つバイクタクシーの男性が教えてくれた。イマームが世界の指導者を率いている様子だという。


1979年のイスラム革命で、イランは宗教の価値観が支配する国になった。宗教指導者が政治を動かし、「文化・イスラム指導省」が、「西洋かぶれ」に目を光らせる。


ネットカフェ
Photo: Kanda Daisuke








広場の南側にある雑居ビルには、数店のネットカフェが軒を連ねていた。ネットも厳しく規制され、ポルノサイトはもちろん、英BBCなど西側メディアの一部、ツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディア、日本のブログサービスなども軒並みブロック。その数は計500万サイトに上る、はずなのだが。


「あそこに行きなよ」、通行人の手招きで向かった6畳程度の店では、何事もなくツイッターにつながった。規制逃れのソフトを違法に入れているらしい。店員を見ると、ウィンクするばかり。




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