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現場を旅する

[第96回]ヒロ、ハワイ第二の都市を支える日系人

GLOBE記者 江渕崇





ダウンタウンの街並み
photo:Ebuchi Takashi


ヒロ 

ハワイ諸島で最も大きいハワイ島(通称ビッグアイランド)の中心都市。かつて砂糖産業で栄えた。雨が多いためリゾート施設はあまり充実していないが、キラウエア火山観光の拠点になっている。

米ハワイの社会は、日系人の存在感がひときわ大きい。ホノルルに次ぐハワイ第二の都市ヒロには、日系移民とその子孫たちの歴史が詰まっている。


日曜日の朝、本派(西)本願寺ヒロ別院を訪ねた。インド風の白亜の外観で、お堂にはパイプオルガンが備え付けられ、ベンチ式のイスがずらりと並ぶ。キリスト教会の礼拝堂にそっくりだ。


9時には英語、10時半には日本語の礼拝(らいはい)が始まる。訪ねた日は合わせて100人近くが集まった。欧米系やポリネシア系らしい人も。「ナーマンダーブ(南無阿弥陀仏)、ナーマンダーブ」。海風を感じながら念仏の声を聞いていると、自分が今どこにいるのか不思議な気分になる。


僧侶の曾我大円さん(55)によると、この寺の始まりは1889(明治22)年。日本政府が仲介するハワイへの「官約移民」が始まって4年後に、本願寺から僧侶が派遣された。サトウキビ農場で重労働を担っていた日系移民にとって、心の支えとなったのがプランテーションごとに設けられた寺だった。


のちにハワイのサトウキビ生産は廃れ、日系移民の子孫は高等教育を得て公務員や銀行員、教職などに就くようになる。僧侶のいる仏教寺院の数も激減した。それでも、日曜の礼拝を欠かさない人たちはまだ多い。



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