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一食一会

「辛さ世界一」チーズと融合 山あいの国の郷土料理

[第14回]ブータン・ティンプー

GLOBE記者 浅倉拓也

Photo: Asakura Takuya

それは、ブータンへ向かうブータン航空の機内食ですでに始まった。食事に添えられた直径3センチほどのプラスチック容器には、真っ赤な唐辛子パウダーがみっちり。日本で使う「一味」のような、細かくさらさらした粉ではなく、粗びきで、油で炒めてあるのかしっとりしている。これを、ぱらぱらの赤米にかけて食べる。辛いだけでなく、香ばしさもあって、これが意外とご飯に合っておいしい。


ブータンの料理は「世界一辛い」とも言われる。とにかく、何にでも「唐辛子」を使う。ただスパイスとして使うのではない。唐辛子そのものを食べるのだ。唐辛子はコメと共に、ブータン人の主食といってもいい。


ブータン料理の代表格といえば「エマダツィ」らしい。エマは唐辛子、ダツィはチーズで、唐辛子のチーズ煮込みだ。取材で知り合ったブータン政府のお役人が、「郷土料理ならここ」と、民俗遺産博物館に併設されたレストランに連れていってくれた。


料理人はすべて女性。民族衣装のキラにスウェットパーカを羽織ったナデマ(36)が厨房から、照れくさそうに出てきてくれた。「すごく辛いものに挑戦したい外国人の方もいると思いますが、おなかを壊したりしないよう、辛さは控えめにしています」



(次ページへ続く)

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