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一食一会

突き刺さる「アンモニア臭」、エイを発酵 その起源は…

[第5回]韓国・全羅南道

大阪社会部記者 左古将規



北欧のニシンの缶詰に次ぎ「世界で2番目に臭い食べ物」と発酵学者の小泉武夫がいう韓国の「ホンオフェ」。これにチャレンジしようと、韓国最大と言われるホンオ市場がある韓国南西部、木浦(モッポ)という港町を訪ねた。

木浦総合水産市場のイ・ジョンヒさん
Photo: Sako Masanori

ホンオとはエイの一種のガンギエイ。それを発酵させたものがホンオフェだ。口に放り込んだが、ぜんぜん臭くない。普通にうまい。「これは1カ月熟成もの。3カ月ものだと、もっと臭い。でも最近は地元の人もあまり臭くないのを好むんです」。ホンオ卸売商のイ・ジョンヒは言った。


韓国に詳しい同僚が「ホンオの本場は栄山江(ヨンサンガン)という川の上流」と話していたのを思い出し、川を40キロ余りさかのぼり、羅州(ナジュ)に着いた。


ホンオは海のもの。なのに、なぜここが有名なのだろう? 地元のガイド、チョン・フンファンが説明してくれた。「14世紀ごろ、木浦の沖にある島の住民が倭寇を逃れ、船に食料を積んで川の上流へ移り住んできた。移動の途中、大半の食べ物は腐ったけど、ホンオだけは熟成し、おいしく食べられたのです」



(次ページへ続く)

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