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一食一会

ラオス名物の肉辛みそ麺カオソーイ 隠し味は「納豆」

[第3回]ラオス・ルアンプラバン

村山祐介 GLOBE記者


名物カオソーイとトナオ(納豆みそ)の作り方


夜がうっすらと明ける頃、オレンジ色の法衣に身を包んだ僧侶たちが姿を見せた。ラオス北西部の世界遺産の町ルアンプラバン。托鉢が終わると、バイクのエンジン音とともに朝の喧噪が始まった。


その後に地元の人や観光客を引き寄せるのが、名物の肉辛みそ麺「カオソーイ」だ。一番人気と呼び声高い店は朝から客であふれていた。


麺ともやしをいったん湯がいて器に戻し、肉辛みそを大さじ2、3杯。パクチーとねぎをのせて、豚骨スープをかければできあがり。スープに浮かぶ唐辛子の赤みに身構えたが、口に広がったのはまろやかな豆の甘さとトマトの酸味だった。つるつるした麺ののど越しと、もやしのシャキシャキ感が心地いい。山盛りで出てくるレタスとバジル、インゲン、ミントをのせると、おなかがいっぱいになり体中に元気がみなぎった。1杯2万キープ(約275円)。朝食の定番だ。

おかみのワンナスック=写真はすべて村山祐介撮影

この風味、どこかで食べたような……。調理前のみそを口にすると、ツンと鼻をつくにおい。粘りけこそないが、納豆だ。「豆の香りが一番大事です」とおかみのソムチャン・ワンナスック(56)。「トナオ」というこの納豆みそは、中国国境に近い町ムアンシンの特産品。カオソーイもその地域がルーツで、ルアンプラバンに伝わって定着したのだという。ムアンシンのカオソーイを食べたか彼女に尋ねると、笑顔が消えた。「うちの方がおいしい。スープが違う」




(次ページへ続く)

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