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[第6回]ドバイ・メトロ

未来都市に現れた過去

GLOBE記者 村山祐介



世界一高いタワーの周辺は、ドバイで最も派手に開発が進む。駅周辺も2年前とは違う風景になっていた。
Photo: Yusuke Murayama

高さ828メートルと世界一高いタワー、ブルジュ・ハリファ。足元には世界最大の商業施設ドバイ・モールが広がる。そんな「世界一づくし」の一翼を担うのが、「世界最長の無人鉄道」(75キロ)とのギネス世界記録を誇るドバイ・メトロだ。二つの世界一の名を冠した「ブルジュ・ハリファ/ドバイ・モール駅」を2年ぶりに訪ねた。


陽光が差し込むガラス張りの駅舎は世界中の観光客でにぎわっていた。高架の線路を流線形の金色の屋根が包み込む駅舎は、近未来的なこの街によく似合う。ずっとそう思っていたのだが、ドバイ道路交通庁鉄道局長のアブドルモシン・ユネスによると、駅舎のデザインは未来ではなく、過去からイメージしたものだという。「真珠採取の歴史と伝統を貝殻の形に盛り込んだのです」


超高層ビルが林立するドバイだが、半世紀前までは真珠が主産業ののどかな集落だった。外国人が人口の9割を占めるほど国際化が進んだ最近は、逆に「ドバイらしさ」を見つめ直す機運も強まっている。メトロにも砂漠の遊牧生活や伝統的な建築様式といった「らしさ」がふんだんに盛り込まれた。真珠の貝殻は、そのシンボルだった。



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