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人工知能の時代に、備えておくべき能力とは? 松井博 #10

時代は今、IT革命によって目まぐるしく変わっています。わずか10〜20年で普及したインターネットやスマートフォンを始めとする様々なテクノロジーが僕たちの生活や社会の在り方を根底から変えているのです。



この変化はもう大きな山を超えたのでしょうか?


それとも今後もまださらに変化が続いていくのでしょうか?



もしもまだ始まったばかりだとするならば、今後はどのようなテクノロジーが現れ、それらがどのように僕らの生活を変えていくのでしょうか?



今日はそんな未来の行き先を占ってみたいと思います。



産業革命は150年続いた

飛行機の時代が始まるのは20世紀に入ってからだ=写真は1922年ごろ、日本航空輸送研究所の定期航空

蒸気機関から始まった産業革命は、時代を大きく塗り替えました。蒸気機関はやがて石油を使用した内燃機関へと取って代わり、自動車、飛行機などといったそれまで存在しなかった交通手段が極めて一般的なものとなったのです。



そして産業革命の後半に至る頃には、核エネルギーの利用さえ行われるようになり、有り余るほどのエネルギーが地球上の隅々にまで、くまなく供給されるようになったのです。こうして行き渡ったエネルギーはテレビやラジオを普及させ、マス・コミュニケーションを生み出していきました。



ただ、時代の変化は最初からそれほど目まぐるしいものではなかったのです。「産業革命」という言葉が初めて使われたのは1837年、経済学者のジェローム=アドルフ・ブランキによるものからと言われていますが、そこからグラハム・ベルが電話を発明するまでに 29年、エジソンが電球の実用化に漕ぎ着けるのに42年、そして実用的な発電機が考案されるまでに51年もかかったのです。さらに、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功するまでには、実に75年の時を要しました。



そして最初の量産自動車、フォードのモデルTが発売されたのは、さらにその3年後のことでした。つまり、最初に「産業革命」という言葉が使われてから、現代的なテクノロジー普及の基盤が整うまでに実に80年近い時間を要したのです。



一方、「情報革命」という言葉が今のような文脈で一番最初に使われたのは、フリッツ・マッハルプの1962年の著書「知識産業」だとされています。そしてインターネットの普及がそこから33年後、スマートフォン発売が45年後なので、産業革命になぞらえてみると、まだ僕らは量産型の自動車や航空機の発明にさえたどり着いていない可能性があります。



そう考えてみると、まだまだ変化は始まったばかりであり、情報革命による大規模かつ本格的な変化はまだこれからやって来るものと考えた方がいいのではないかと思うのです。


次は何なのか?

では、20XX年に来るであろう大きな波はなんなのでしょうか?


(次ページへ続く)

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