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海野教授の 歩いてわかった アメリカ大統領選(14)

トランプタワーに入ってみた


ドナルド・トランプ氏が20日、アメリカ合衆国の第45代大統領に就任します。昨年の大統領選で相手方のヒラリー・クリントン陣営に加わって戸別訪問を重ねた明治大学の海野素央教授が、トランプ氏の就任に先立つ1月上旬、ニューヨークのトランプタワーに「潜入」しました。そこで出会ったのは――。(構成 GLOBE編集部・左古将規)


ニューヨークにあるトランプタワーの入り口(海野教授提供)

ニューヨークのトランプタワーに行ってきました。1月4日と5日の2日間。トランプ氏の支持者に話を聞きたいと思いましてね。


タワーに入るとすぐ、手荷物検査がありました。金属探知機があって。私はいつも大きな黒いキャリーケースを転がして歩いてますので、怪しまれちゃいましてね。ケースの中身を下着から洗面用具から全部調べられました。それを何とかくぐり抜けて、エレベーターの前に陣取ったんです。報道各社のフォトグラファーの中に紛れ込んで。


フォトグラファーの人たちは、トランプ氏本人や閣僚候補者らが出入りするかもしれないということでエレベーターの前に張り込んでいました。私が探したのは、「トランプタワー詣で」に来ている「トランプ信者」の人たちです。なにせ私は戸別訪問で3300軒以上回りましたからね。どの人がトランプ支持者か、見れば直感で分かります。


最初に話しかけたのは白人女性3人組です。「トランプ支持者ですか?」と聞いたら、案の定「そうです」という答えが返ってきました。アーカンソー州から来たそうです。アーカンソーと言えば、かつてビル・クリントン氏が知事を務めた州です。3人組の1人が「ヒラリーのことはよく知ってる。彼女はスキャンダルだらけ。犯罪者よ」と言いました。


私は聞いたんです。トランプ氏は女性蔑視発言をしましたが、それでも投票したんですか?って。すると彼女は反論してきました。「トランプは女性をたくさん登用してる。コンウェイもそうでしょ」って。選対本部長から大統領顧問に就任するケリーアン・コンウェイ氏のことです。女性蔑視発言についてはまったく意に介していない様子でした。


次に見つけたのは、「アメリカを再び偉大にする」と書かれた赤い帽子をかぶった若者です。母親と一緒に歩いてました。親子そろって「もともと民主党支持だけど、今回はトランプに投票した」と言うのです。理由を聞くと、「親イスラエルだから」とのことでした。その親子はユダヤ人で、彼女たちにとって一番大切なのは「『イスラエルの土地』を守るかどうか」だそうです。


(次ページへ続く)

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