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アムル・ハムザーウィ Amr Hamzawy 政治学者

米国のオバマ氏が大統領就任後、はじめて単独インタビューに応じたのは、中東ドバイに本拠を置く衛星テレビ局、アルアラビアだった。
1月末のこの番組で、オバマ氏はアラブの人々に対して、アラブ・イスラエル紛争の解決に彼がいかに関心を持っているかを強調した。また、米国とアラブ世界との間で、相互利益と相互尊重を基盤にした、新たな関係づくりを重視することを訴えた。
私は当日、3人のコメンテーターのうちの1人として、この番組に出演していた。
そこで強調したのは、「我々の世界は、これまでずっと、うまい言葉を聞かされ続けてきたが、今こそ、それに伴う実際の行動が求められる時だ」ということだった。今こそ、米国がイスラエルとの戦略的関係と、アラブ諸国との広範な利害関係との間のバランスをとるべきなのだ。
これまでのオバマ氏の行動をみると、米国の外交政策においても「変化」を決断していることに希望が持てるといえよう。
事実、ジョージ・ミッチェル元上院議員を彼の中東特使に任命。グアンタナモ収容所の閉鎖を命令し、米軍幹部に16カ月以内という、イラクからの米軍の早期撤退の可能性を探るよう命じた。2001年から2008年まで続いたブッシュ政権の暗黒の後、望みが持てそうな兆候だろう。
一方、2月10日のイスラエルの総選挙では、右派陣営が大きく躍進した。この結果は明らかに中東の平和にとって後退をもたらす。
(次頁に続く)
アムル・ハムザーウィ Amr Hamzawy 政治学者
1967年カイロ生まれ。エジプト国籍。カイロ大などで学び、ベルリン自由大で博士号取得。同大などで政治学の助教授として教鞭を執った後、米カーネギー平和財団の主任研究員として、ベイルートに駐在。中東諸国向けのアラビア語紙「アルハヤト」などに連載コラムを執筆。英米の新聞やアルジャジーラ、BBC、CNNなどの報道番組にも登場する。