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Globe Hoppers グローブ・ホッパーズ

 

賃貸では婚活の資格なし?@上海

一人っ子政策で生じた男女比の不均衡や女性の地位向上により、年々晩婚化が進む中国都市部では婚活も必死。特に上海では「結婚の際、男性が家を買うのは当たり前」とされていて、婚活サイトなどでも「持ち家必須」と要求する女性がほとんど。上海紙「東方早報」が1034人の市民に行ったアンケートでも、半数は「家が高くて買えないから結婚できない」「賃貸での結婚はありえない」と答えており、男性はまず家を買わないと婚活すらできないというから大変だ。

そんな風潮に抗議するかのように、昨年12月、上海の地下鉄車内にテントを張って婚活をする男性が現われた。「婚活中。ルックスよし才能あり。テントがひとつ。家はなし」と書かれたTシャツを着た20代の青年は、テントに婚活広告の紙も貼っていた。普通ならば「00大学卒、職業00、年収00万円」といったプロフィールが示されるはずのその紙には、「家の値段が高すぎる。女性の要求も高すぎる。僕は家を持っていないが結婚する権利を奪われたくない!」と書かれていた。青年はテントを広げた約20分後に地下鉄職員に諭され下車したそうだが、他の乗客がその様子を携帯で映した画像がネット上に流れ、新聞やテレビなどでも報道されると、結婚に家は必要か?という内容の論議が沸き起こった。女性の多くは「大切なのは愛情」としながらも、「でもやっぱり家がないと将来が心配」という意見がほとんど。男性も「家や車などを要求する拝金主義の女性はこちらからお断り!」という強気の発言があれば、「賃貸のまま結婚するのは男のプライドが許さない」という古典的な意見も。

中国社会科学院が発表した経済青書によれば、住宅価格は平均世帯年収の3~6倍が適正だが、現在の平均価格は中国の都市部では8.3倍、出稼ぎ労働者の年収比では約29倍となっている。年収の約半分をローン返済にあてる苦しい生活を指し「房奴(ファンヌー、「住宅の奴隷」の意味)」という言葉も生まれ、昨年、そのローン地獄を描いたテレビドラマ「蝸居(ウォーチュイ、「カタツムリの家」)」が全国的に大ヒット。「蝸居」が流行語になるなど、住宅事情は多くの人が共感する切実な問題。「無房男(ウーファンナン、「家なし男」)」に結婚の権利はないのか? その論議はまだまだ続きそうだ。

(サウザー美帆=上海在住)

[2010.01.29]

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