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Globe Hoppers グローブ・ホッパーズ


フリーガン運動とは?@米国


屋外のレストランで食事をしていた、長髪の若い男性がやってきて、隣のテーブルの客に声をかけている。
「もう食べないなら、残飯をもらってもいいかな?」

こざっぱりしたシャツにジーンズをはいた男性は、一見学生風。ホームレスには見えないし、特に貧乏という風にも見えない。客が残したサラダの残りを、持っていたプラスチックの容器に移した。驚いてこの男性に話を聞いてみると、ニューヨークから生まれた「フリーガニズム」という環境運動だという。語源は肉や動物を殺して作られた製品を拒否する「ビーガン(vegan)」と「フリー(無料)」。70年代にヒッピーを中心に生まれたといわれる。運動が、再び世界各地でじわじわと広がり始めたのは2000年以降。ニューヨークでは04年に有志の運動家が、“フリーガン”たちが情報交換できるようにとサイト「フリーガン・ドット・インフォ(freegan.info)」を立ち上げた。

彼らが提唱するのは、大企業が作る商品をボイコットし、すでに作られた商品を再利用(「フリーサイクル」)するライフスタイル。参加者の一人である高校教師のジャネット・カルシュさんに話を聞いてみたところ、実際の活動は、参加者たちで市内をまわり、おもにスーパーなどで賞味期限が切れ、パッケージのまま廃棄された食料を持ち帰ることが多いという。

組織化された団体ではないので実際の実践者の人数は不明だが、中核の“フリーガン”たちは、集めた食材を貧しいエリアで市民に分配したり、廃虚ビルを住居に改造するなどのボランティア活動も行っている。
公共の場所での廃棄物回収は合法とはいえ、衛生が心配だが、カルシュさんに聞くと、「食材は丁寧に洗って、加熱して調理すれば問題ないのよ」との答え。これも大量消費時代に対するアンチテーゼなのかもしれない。
(佐久間裕美子=ニューヨーク在住)

[2009/11/07]

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