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世界の食を訪ねて

何でもおいしくできる技 世界を救うのは日本食!?

[第24回]マイケル・ブースの世界を食べる




売れ残った巻きずしの大量廃棄が話題になった今年の節分。ブースさんの褒め言葉に日本食の価値を再発見した気がします。※英語版はこちらです→'Sustainable Development Goals'



国連、それは世界中で途方もない量の良いことを実践しているすばらしい組織だ。その一方、ブランド化とコミュニケーション戦略にかけてはまるでなっていない! 例えば国連が定めた17分野のSDGs(持続可能な開発目標)を見てみよう。眠りこけそうでキーボードで書き起こすのも苦労する。私には組織で使われる業界用語や「ミッションステートメント」への忍耐力があまりになさすぎるにせよ、気候変動や限りある天然資源に対する人々の関心を高めたいのなら、問題をどう伝えるかはまさしく重要なはずだ。


いくら個人の行動を見直したところで、その恩恵を直接は感じられないという別の障壁もある。たとえば家中の電球を(ものすごく高価な)省エネタイプに取り換え、自動車の代わりに自転車に乗ってみる。すると私はお金を失い、汗だくのへとへとになるだろう。私たちみんながこんなことをすれば、この星の悲劇的な温暖化を少しは遅らせることができるかもしれない。しかし、個人の視点で考えてみると、得する人は誰もいない。


そこで一つ、解決策がある。誰もが今すぐ、金銭的にも恩恵を受けられて、効果も簡単に計算できる問題。それは食品ロス(国連らしいキャッチーな表現をするなら「責任ある消費と生産」)。私たちは平均して約3分の1の食料を無駄にしている。こんなことがいつまでも続くはずはないが、食べ物を無駄にしないための日本人の貴重な教訓から、世界が学べることはきっとある。食べ物を無駄にすることへの罪悪感が少なくとも人一倍ある日本人だからこそ、無駄を最小限に減らすことにかけても世界一なのだ。



(次ページへ続く)

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