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世界の食を訪ねて

好きなのにサヨナラなんて 名付けて「嫌チョコ」大作戦

[第19回]マイケル・ブースの世界を食べる





いざ食欲の秋を迎えたものの、どうも体重が気になるブースさん。

やせるために大好きなチョコレートをやめると誓ったものの……。



 私は今、少しやせようとしている。とりあえずは10キロ。うーん、そんなに「少し」でもないな。問題は、私がチョコレートに目がないことなのだ。少なくとも一日一本、下手をすればそれ以上のチョコバーを食べていて、妻にやめるよう言われている。体からの訴えも明快だ。階段を上っては息が切れ、靴下をはくにも苦労する。


 何事も中途半端は許せない性格ゆえ、この際、私はチョコレートを完全に断つと決めた。

 戦略もある。神経に働きかけるような言語プログラムを編み出したのだ。チョコが欲しくてたまらなくなったら(それは毎日午前11時、午後2時、5時半、9時に訪れる)、ちょっとしたマントラを繰り返し唱えることにした。


 「マイケルよ、チョコレートは今までに食べたことがあるだろう。味も知っているじゃないか。これ以上食べたところで何が違うというんだ」


 しばらく実践し、そこそこうまくいっていた矢先、懲りもせず新たな手法でチョコ依存症の人間を誘惑する邪悪な黒幕が現れた。その名は「ダークミルク」(同じシリーズに「スーパーミルク」もあるが、実質同じだ)。ミルクチョコの甘みとダークチョコの苦みが絶妙のバランスで配合されていて、そのできばえのすばらしさといったらたまらない。


 抵抗してはみるものの、マントラも効かない。そこで、チョコレートに代わる別のものを食べるべきだと思い至った。もっとおいしいとまではいかずとも、完璧に自然な何かを。



(次ページへ続く)

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