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世界の食を訪ねて

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世界の人々を魅了する 日本人のクレイジー・ラブ

[第9回]マイケル・ブースの世界を食べる



photo: Semba Satoru

日本を訪れる外国人観光客は今年、2000万人を突破した。

17年前、日本に恋をした筆者が明かす日本の魅力とは?

それは島国ニッポンの深い自己洞察が生み出した、

奇妙で偏執的で、狂おしいまでの食への愛。



正直に言わせてもらう。時として日本人は、外の世界からみれば完全にご乱心である。我々外国人が今までもこれからも理解できないであろう文化的、社会的事象の多いこと多いこと。神道しかり、アンパンマンしかり。歌舞伎にしても、AKB48にしてもだ。その中にあって、困惑の極致とも言えるのが食だろう。


ヨークシャー・プディング(肉料理の付け合わせとして食べるシュークリームの皮のようなもの)が料理の最高峰とされ、他はすべてパイに包まれてしまう国出身の私だが、わが国民の奇行ぶりも、日本人の食習慣に比べればかわいらしく見えてくるというものだ。私自身、この1年でスーパーの店先に並ぶ立方体のスイカや原宿の「グルメポップコーン」に並ぶ500メートルはあるだろう行列を目撃し、日本酒味のキットカット(実際そう悪くない)や100種類のしょうゆがそろうバーも体験した。ラーメンへの狂気じみた執念や1億5500万円で落札されるマグロ、最新トレンドのふくろうカフェについては言うまでもない。


極めつきはクリスマス。何がどうなって某大手フライドチキンチェーンはこの国で、バケツいっぱいの大量生産チキンとともにキリスト生誕を祝うことを奨励したのだろうか。


何やら聞こえてくるだろう。日本の狂信的食事情に触れるたび、動揺した何千万という人々の首が、世界中でいっせいに振られている音が。



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