RSS

世界の食を訪ねて

この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加

アクエリアスは炭酸入り、スプライトは3倍甘い。そして、サムライドリンク!――カンボジア飲料事情

もりぞおの『サムライカレー、世界を喰らう!』[第7回]


カンボジアは3月から5月が、一年中でいちばん暑い時期です。

まあ1年中夏みたいなものですが、特にこの期間は暑く、気温が38度とかになります。

イメージとしては、東京の8月の一番暑い日がずっと続く感じです。



そんなときに欲しくなるのが、冷たい飲み物。

本日は、カンボジアの清涼飲料水についてお伝えします。


途上国・カンボジアとはいえ、清涼飲料水に関しては日本とさほど差があるわけではありません。コンビニやスーパー、ローカルの雑貨屋で普通にコカ・コーラやペプシコーラが売っています。



世界中どこでも売っているコカ・コーラですが、実は国によって味が微妙に違います。アメリカのアトランタには、世界各国のコカ・コーラ社製品の味を飲み比べられる「World of Coca-Cola」という施設もあるそうです。


さて、カンボジアのコカ・コーラは……日本とあまり違いを感じません。普通にコーラです。


しかし、明らかに味の違いを感じられるものがあります。それが、このスプライト。



日本でもおなじみ、透明な炭酸飲料、スプライトですが、これは一口飲んだ瞬間に違いが分かります。


「甘い」


たぶん、日本の3倍くらい甘いです(私の独断と偏見ですが)。

ちょっと、一気飲みはできないレベルです。


しかし、暑い時に欲しい飲み物は、ぐいっと一気に飲み干せるようなさわやかなもの。そんな僕らの願いを叶えるため、2014年の夏頃から、ついに、アクエリアスが発売されました! それまでは、限られた店で、ときどき入荷されるポカリスエットを探し歩いていたのですが、2016年夏現在、どこに行ってもこのアクエリアスがあるので、安心です。


さて、このアクエリアスも飲んでみましょう!



あれ……? 炭酸が入ってますよ。



味そのものはスポーツ飲料のアクエリアスなのですが、結構、自己主張するレベルの微炭酸が入っていて、まったく別の飲み物になっています。これじゃ一気飲みできないよ……。


なんでこんなことになっているのか。カンボジア人の若者に聞いてみました。


「だって、お金を払って買った飲み物の味が薄かったらいやじゃないですか。

お茶とか水だったら自分の家にあるし。だから、味があったり、炭酸が入っている方がいいんですよ」


確かに、日本にもそんな時代がありました。

1981年、伊藤園が世界で初めての缶入りの無糖ウーロン茶を発売したのですが(同じ年にサントリーも参入)、当時は「お茶をわざわざ買うなんて」という論争が起こっていたのです。ちなみにカンボジアでは、市販の無糖のお茶はイオンなどで売っている輸入物以外はありません。


というわけで、甘い&炭酸、そして自己主張が強い飲み物が好まれるカンボジアで、コカ・コーラ社がイチ押しのドリンクがこれです!

これがウワサのサムライドリンク

超絶甘く、炭酸入り、そして、色が……。


ちなみに、レッドとイエローがあるのですが、同じ味がします。

われわれが経営するサムライカレー(http://samuraicurry.com) では、勝手にイチ押しドリンクにして「サムライコンボ」という名前で、カレーとサムライドリンクのセット販売をしたのですが、「濃すぎる」と大不評で、今では販売停止になっています。


とはいえ、コカ・コーラ社のイチ押しドリンクであることには変わりなく、街中にこんな看板をみかけます。



昔はサムライをイメージしてたのですが、今ではまったくその面影がありませんね……。セクシーなビジネスパーソンが何でこれを飲むのか、さっぱり分かりません。


とにもかくにも「甘い物押し」のカンボジアのコカ・コーラ社。だったら、サムライカレーでも甘い物を提供すればよいのではないか?と思ったのですが、そういう思い込みで進むと、また「カンボジア人はカレーが嫌い」の壁にぶつかる可能性があります。


と、いうわけで、コカ・コーラ社のドリンクだけでなく、お店で売っているものはどうなのだろうか。さっそく調べてみます。


次は、台湾生まれでカンボジアでもはやっているタピオカドリンクにチャレンジ!



どこのお店にも、このように甘さが選べるメーターがあります。


カンボジア人の店員に「どれが好き?」と聞いてみると、甘さ100%。

しかし、それも怖いので、50%にしてみると……。意外と甘くない……。


このタピオカドリンク、1杯2ドルと、コカ・コーラの4倍もする高級スイーツ。

そうなると、いろいろかわってくるのか……。


次回、カンボジア人およびカンボジア在住欧米人はどれくらい甘い物が好きなのか、徹底調査します!


(次号に続く)



【筆者紹介】



森山たつを


早稲田大学理工学部、日本オラクル、日産自動車、ビジネスクラスで世界一周旅行などを経て、日本人が海外で働く方法を研究する「海外就職研究家」となる。


海外就職に関する書籍、記事などを執筆する傍ら、日本人が苦手としている「外国人とのコミュニケーション」「失敗前提でのチャレンジ」「リアルなビジネス」を体験する研修プログラム「サムライカレープロジェクト」(http://samuraicurry.com)を運営。カンボジア・プノンペンにあるカレー屋を使っての研修プログラムは、既に120人以上の卒業生を輩出している。


主な著書に「セカ就!世界で就職するという選択肢」(朝日出版)、「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド」(東洋経済新報社)などがある。


連載:もりぞおの『サムライカレー、世界を喰らう』

第1回:カンボジアでカレー屋を作ったら、カンボジア人がカレーが嫌いだということがわかりました

第2回:カンボジア人に「カレーを美味しくしてくれ」と頼んだら、彼女は練乳に手を伸ばした

第3回:カンボジア人が好きなカレーを作るために、カンボジア人の家に突入してみた

第4回:「当店の『たこやき』はイカを使用しております」―カンボジア水産事情

第5回:「飲食店泣かせのカンボジア、物価は安いが、原価は高い」

第6回:「1日10時間野外労働、時給は115円――カンボジアの屋台店主は生活できるのか?」

Facabookでのコメント

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

世界のどこかで、日本の明日を考える 朝日新聞グローブとは?

Editor’s Note 編集長から