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着物に明日はあるか?

「きものに明日はあるのか?」/京都で連続勉強会

 






photo:Tadama Emi

5月20日、京都織物卸商業組合で「きものに明日はあるのか?」と題する連続勉強会が始まった。この日は経済産業省繊維課で和装振興研究会を立ち上げ、着物の新規需要開拓についての方策を検討している水野紀子課長補佐らが講師に招かれた。


同省が3月に20代以上の女性約1万人を対象に行った消費者調査によると、着物を「年に数回以上着る」と答えた人の割合は20代女性で最も高く、15・8%。50代以上の14・6%を上回った。「若い人が意外と着物を着ていることに私も驚いた」と水野氏。若い人ほど、旅行先やデートなど様々な場面で着物を着ようとしていることが読み取れたという。


水野氏は、ファッションとして着物を楽しみたい人たちに向け、リーズナブルな価格、着用スキル、高いファッション性、着る場面などを提供することが、若い世代をターゲットとした潜在市場の開拓ポイントになり、最終的には既存の市場にも好影響を与えるのではないかと話した。


経産省では、職員が定期的に着物で出勤する「きものの日」を設定することや、オリンピックを含め国際イベントでいかに着物を発信できるかを検討しており、「着物がおもしろいという雰囲気づくりをお手伝いしたい」という。


講演後の議論では、カジュアルな着物に注力する大手商社の担当者が「確かに、20万~30万円台の安いポリエステル製の振り袖市場が年々拡大している。価格に透明性を持たせ、ファッション性のある商品を売ろうと試行錯誤している」と発言。ただ、さらに安い5万円以下の着物となると、すぐに供給できる状況にはなく、「次の課題として考えなければならない」とした。


老舗織物業の社長は「私は『きものの日』の取り組みには否定的だ。着なければいけない、と押しつけるのではなく、着たい、着たら楽しいと思ってもらわなければ結局は定着しない。着物を着ていく場を提供することが大事ではないか」などと話した。


経産省の和装振興研究会の議論は、以下のウェブサイトから閲覧できる。


http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/mono_info_service.html





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