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フルーツのひみつ

高地栽培バナナのひみつ





スーパーなどで「高地栽培」をうたったバナナをみかけることがある。だいたい標高500メートル以上の高地で栽培されていて、従来のバナナに比べて甘みが強く、一房の価格も従来品より100円かそれ以上高いことが多い。高地栽培だと、なぜ甘くなるのだろうか。


バナナは、昼と夜の寒暖差が大きいほど甘さが増す果物といわれる。高地では夜間の気温が急激に下がるため、夜はバナナの成長がゆるやかになり、果実にじっくりとでんぷん質を蓄えることができる。この豊富なでんぷん質が糖に変換され、バナナの甘みになるのだ。従来のバナナは植え付けから約10カ月程度で育つところ、気温が低い高地では栽培に1年以上かかる。


1972年に、最初に高地でバナナの栽培を始めたスミフルの場合、フィリピン・ミンダナオ島の標高700メートルで高地栽培バナナをつくっている。低地よりも気温が5度ほど低く、育てるのに約14カ月必要だ。


スミフルが高地栽培のよさを発見したきっかけは、意外にも「偶然」だったという。バナナ栽培地のミンダナオ島では大手各社が大規模な栽培畑をつくっており、この業界で後発だったスミフルは土地を見つけるのが難しかった。そこで、土地が残っていた高地で栽培をスタートしたところ、思いがけずおいしいバナナができることに気づいたのだという。


その後、バナナ大手各社はこぞって高地栽培に乗り出しており、ドールの「スウィーティオ」、スミフルの「甘熟王(かんじゅくおう)」、デルモンテの「ハイランドハニー」、チキータ(ユニフルーティージャパン)の「プレシャス」など、バナナ大手各社がそれぞれのブランドで定着させている。


(GLOBE記者 鈴木暁子)





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