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Memo01

民主主義が今、世界でなぜ、揺らいでいるのか


北海道大学教授(政治学)の吉田徹は、「戦後政治体制の枠組みとなったリベラル・デモクラシー(自由民主主義)を支えてきた前提が崩れている」と説く。


吉田によれば、リベラル・デモクラシーを支えたのは、戦後初めて社会の多数派になった中間層だった。しかし、中間層が1980年代以降、産業構造の変化などで縮減。加えて、既成政党がエリート化して民意を十分反映できなくなったこと、先進国の緊縮政策で社会が痛めつけられたことが同時に進み、リベラル・デモクラシーの変調につながった、というのだ。


「リベラル・デモクラシーは、コミュニズムやファシズムの挑戦を受けた戦前の反省に立って、資本主義と民主主義の両立をめざした。だが、時間が経つにつれ、二つが敵対する傾向に歯止めがかからない」


世界69カ国・約14万人の調査から、英ロンドン・ビジネススクール准教授のニロ・シバナサン(39)は、「経済的な不安定さや心理的に強い不安」が人々を強権的な指導者に向かわせると分析する。


「極度の不安を感じると、人は強権的な指導者を権力の座につけたくなる。不安から逃れたい心理的欲求であり、高い教育の有無は関係ない」


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