RSS

Memo03

「新型うつ」ってあるの?





精神科医の香山リカは2008年、著書『「私はうつ」と言いたがる人たち』の中で「『仕事はできないけれど、レジャーならOK』という新型のうつ」の存在を指摘した。


それまで日本では、うつは、まじめで責任感が強く、きちょうめんな中高年の人がなりやすいと考えられてきた。ところが近年、学業や仕事で挫折して、うつ状態になる「新型うつ」の若者が増えていると雑誌やテレビなどで盛んに取り上げられるようになった。うつになった原因は自分ではなく周りの他人にあると考え、学校や職場を離れると気分が回復する、余暇は楽しめる、というのが主な傾向だ。


ただ、「新型うつ」は医学的に認められたものではない。日本うつ病学会はホームページの「うつ病Q&A」で、「『新型うつ病』という専門用語はありません」「そもそもその概念すら学術誌や学会などで検討されたものではありません」と説明する。その上で、若者が以前よりも精神的に未熟になっている可能性にふれている。一方で、若者がうつ病になりやすい労働環境になった可能性があるとも指摘している。


(左古将規)

(文中敬称略)








この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

Information | 履歴・総合ガイド・購読のお申込み

Editor's Note | 編集長から

PC版表示 | スマホ版表示