RSS

Memo02

人気のパンダ 外交カードに




5月下旬、マレーシアに中国からジャイアントパンダのペアが到着した。国交樹立40年を記念、10年の貸与契約だ。ナジブ首相は式典で「中国の首相は『マレーシアとの関係は特別』と話した」と誇らしげだった。


本当は4月半ばに来る予定だった。だが中国人約150人を乗せたマレーシア航空機の行方不明を理由に中国側が延期。「見送りか」ともささやかれた。


だが、中国は海洋資源の開発をめぐり、南シナ海でフィリピンやベトナムなどと激しく対立。英BBCは「反中感情が高まる東南アジアで味方をつくるための貸与」と報じた。


大人気のパンダは中国の外交カードに使われてきた。2012年2月、カナダは中国に原発用のウラン輸出を増やす協定を結んだ。その直後、パンダ2頭のカナダへの10年貸与が発表された。


12年、オーストリアの首相がダライ・ラマ14世と会談した。「再び会えばパンダを引き揚げる、と駐ウィーン中国大使が警告した」(地元紙)


中国にしかいない野生パンダは04年の調査で1596頭。飼育パンダは13年時点で世界に376頭。中国以外では今、47頭が飼育されている。日本には国交正常化の1972年に上野に初お目見え、今は東京、和歌山、神戸に計8頭がいる。ペアのレンタル料は平均で年間100万ドルに上るが、「先進国は高く、国によって違う」(パンダ保護にかかわる中国人)。


(藤えりか)






この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

Information | 履歴・総合ガイド・購読のお申込み

Editor's Note | 編集長から

PC版表示 | スマホ版表示