RSS

Memo03

大学ランキングの作られ方、使い方

東京大学・・・23位 京都大学・・・52位





東京大学23位、京都大学52位……。昨年10月、英誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが、「世界大学ランキング」を発表した。日本ではトップレベルの東大、京大とも、前年から順位をあげたと話題になったものの、上位10校は米英が独占している。こういった大学ランキング、いったいどうやって作られているのか。


タイムズの場合、教育(30%)、論文引用(30%)、研究(30%)、国際化(7.5%)、外部資金(2.5%)の5項目に分けてスコアを出している。例えば「教育」は、研究者仲間による評価のウエートが15%と高く、教員あたりの博士号授与数(6%)と続く。「国際化」は外国人教員比率(2.5%)、外国人学生比率(2.5%)などで構成されている。


ただ、ランキングによっては日本の大学はもっと高く出る。サウジアラビアのCWURの調査では、東大14位、京大15位で、100位以内に6校が入る。例えば、大企業の社長となった卒業生数をカウントするなど、大企業志向の強い日本のような国が有利となるスコアの付け方をしているからだ。


一方で、総合ランキングで順位付けすることに対する批判は常につきまとう。


ランキングに詳しい名古屋大学准教授の米澤彰純(48)は「指標や大学ごとに、個別にみていくことが重要だ。そして、どのランキングも研究に重点が置かれ、教育のパフォーマンスとは違うことを頭にいれて見てほしい」。


とりわけ批判が多いのは論文引用だ。文系より理系が有利な上、文系分野でも非英語圏の論文が高い引用率を得ることは、英語圏に比べて難しい。大学が所在する地域に応じて行われる補正の適切さも問われ続けている。日本発のランキングを提唱する、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのシニアコンサルタント山村一夫(40)は「公正を欠くルールには異議を申し立て続けるべきだ」と言う。


ただ、世界ランキングの影響力は、無視できないのが実情だ。世界で留学生が急増する中、学生が留学先選びで参考の一つにしているからだ。ベトナム国立大学ハノイ校は、外国の大学との連携を検討する際には、ランキングを参考にし、中国・上海交通大学は、教員採用でランキング上位校の博士号を条件にすると公言している。



(山下知子)




この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

Information | 履歴・総合ガイド・購読のお申込み

Editor's Note | 編集長から

PC版表示 | スマホ版表示