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Memo02

茶の効能 

胃がんの予防効果も?


古くから人びとは茶の薬効を信じ、健康への願いが、消費を広げるうえで大きな役割を果たしてきた。


食品科学が専門の大妻女子大教授、大森正司(70)によると、茶がもつ効能は、緑茶、紅茶、ウーロン茶でほぼ共通している。まず、茶に含まれるカフェインには、目を覚まし、頭をすっきりとさせる働きがある。利尿作用もあるため、腎機能を高め、老廃物を出す効果もある。


カテキンなどのポリフェノールも豊富に含む。抗酸化力を持ち、がんや老化の原因となる活性酸素の働きを弱めると考えられている。脂肪の吸収を妨げる働きもある。


茶の味は、テアニンやグルタミン酸といったアミノ酸が「甘み」のもととなり、カテキンなどがつくる「渋み」、カフェインの「苦み」とのバランスで全体の風味がつくりだされる。緑茶に特に多く含まれるうまみ成分、グルタミン酸は塩味と相性がよく、塩分が多めの和食に合うという。


国立がん研究センターは、1990年代から2000年代前半にかけて集めた約9万人の日本人男女のデータから、緑茶と胃がんのリスクの関係を分析。1日あたり5杯以上の緑茶を飲む女性は、1日1杯未満の女性より胃がんリスクが3割低下するという結果が出た。


ただ、男性の場合や、胃の上部のがんについてははっきりした予防効果を確かめることができなかった。研究センター予防研究部の笹月静(42)は「そもそもお茶にはがんの予防効果がないとする研究もあり、一般的な結論は出せない」と話す。


(青山直篤)

(文中敬称略)


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