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Memo02

中堅企業が立役者

シェール開発を担ったのは、豊富な資金力を誇るメジャー(国際石油・ガス資本)ではなく、デボンのような中堅企業が中心だった。

オクラホマ州にある独立系ガス会社「GHK」の創業者ロバート・ヘフナー(77)は、1969年に、深さ約7500メートルのガス井の掘削に成功した。オクラホマ歴史学会のウェブサイトで「深部天然ガスの父」と紹介されている。地下深くのシェール層開発の基礎を築いた人物ともいえる。


ヘフナーは米国での原油生産に勢いがあった1950年代に、メジャーの一つ、フィリップスに入社。米国中部での資源探査などを担当した。そのころは、天然ガスといえば石油を掘ったときに出る付け足し程度の位置づけだった。しかも米国の陸地では資源に限界があると考えられ、メジャーは大規模な開発が期待できる国外に力を注いだ。


フィリップスをやめたヘフナーは、GHKを創業。70年代には、ワシントンでロビー活動を展開し、国産ガスの開発を促す政策をとるよう求めたが、「私がどれだけ言っても、政治家たちは、米国にガスが豊富にあるなどということは信じなかった」と振り返る。だがへフナーのような業者は活動を続けた。


米国では、土地所有者が地下資源の権利も持つのが一般的で、政府が地下資源を持つ中東の産油国などと大きく異なる。開発のリース権を得た業者は、成功すれば大きなもうけを得られるため、高いリスクを負ってでも開発にチャレンジする。同じようにハイリスク・ハイリターンを狙う投資家たちから資金を集めることもできた。


ヘフナーは言う。「メジャーが去った後に残った独立系は、技術革新を起こし続けなければ生き残れなかったのだ」


(青山直篤)

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