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記録の力

[Part2]「日本とは何だったのか」となりかねない/福田康夫元首相




日本で初めての公文書管理法制定に取り組んだ福田康夫元首相に記録と日本について聞いた。



地元では見つからなかった前橋市の戦災写真が、米国立公文書館ですぐに見つかったのが記録に関心をもったきっかけだった。


民主主義というのは、国民が正確な情報を得られなければ成り立たない。正しい判断ができないからだ。歴史上のことは時間がたつとわからなくなってしまい、いろんな見方が出てくる。でも公文書館に行って史実はこれなんだということがはっきりすれば、拡大解釈などは起きにくくなる。そうした事実の集積がなければ、100年後、日本とは一体何だったのか、となりかねない。


いまは重要ではないと思っている文書も100年後には重要になっているかもしれない。だから、その時々に個人的な判断はしちゃいけないということですね。憲法などの法律に関しても、どういう議論があって結論に至ったかという経過の記録があれば、本来の趣旨がわかる。


事実を積み重ねてきた国ということになれば、日本は他国からも信用される。終戦時に軍部に都合の悪い資料を燃やした過去があるから、名誉挽回(ばんかい)するためには相当の年月、積み重ねが必要だ。行政が記録をきちんと残していくようになれば、将来の人が楽をできる。


(聞き手:高橋友佳理)

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