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「ミニマリスト」になりたいわけじゃない

[Part3]まじめさより笑いが欲しい


グレタの話を聞いて、ミニマリズムには消費サイクルを根本的に変える可能性があるような気がした。ただ、ミニマリストにとって大切なのは、あくまでも自分だ。


「持たない暮らし」の良さを強調するあまり自分の生き方が否定されていると感じ、反感を抱く人も少なくない。セレブが暮らす街ニューヨーク・トライベッカの一角にあるカフェで、編集者のジェニファー・マッカートニー(36)は「人生は短いのに、モノを買うことに罪悪感を抱かせるような考え方には賛同できない」とミニマリズムをこき下ろした。


米国で本が売れた日本人の整理整頓専門家の推奨する方法をもとに片付けを実践しようとしたが続かない。家族や友人も試したものの、全員あえなく失敗。後になって捨てなければよかったと後悔が残った。「モノを持たない暮らしの充実ぶりを発信するミニマリストが増え、モノを持つことへの罪悪感が広がっている」。そんな思いから昨年、本を出版した。


『もうモノは片づけない!』と題して同年末に出版された日本語版を読むと、「靴─とっておく」「本─買って、積む」などモノを捨てない勧めが目次に並んでいる。実用性は少なく、時々笑えるユーモア本だ。そんな本が米国ではニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで上位に入り、発行部数は5万部を超えた。ジェニファーは「みんなが求めているのは、ミニマリズムのまじめさよりも笑いじゃないかしら」と本が支持された理由を分析してみせた。読者からの反応は「よくぞ書いてくれた」「今まで誰も言ってくれなかった」など、軽い中身とは裏腹に切実なものが多かったという。




(宋光祐)

(文中敬称略)

(本編3「大事なのは自分じゃなくて他人」へ続く)


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