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感染症との新たな戦い

[Part2]ではどうしたら





岡部信彦・川崎市健康安全研究所長


新興・再興感染症をすべてひとくくりにして考えるべきではない。大事なのは、その重症度とうつりやすさ、うつるタイミング。例えばエボラ出血熱は重症を招くが、接触感染が基本なので広がりにくい。ジカ熱そのものは軽症で周囲に蚊がいなければ拡大しないが、妊婦の感染は胎児異常の危険が伴う。それぞれのリスクを評価して、対策を考える必要がある。


未知のウイルスに対しても、マスクや手洗いなどの標準的な対策が基本だ。2003年のSARSでも、感染した医療スタッフの大半がマスクや手袋を着用していなかったとの報告がある。手洗いやうがいの習慣は無駄ではない。具合が悪いときは、職場や学校に行かないことも大切。感染症は人が集まるところで広がる。受診する病院では、海外渡航先や時期、どこで蚊に刺されたかなども積極的に知らせてほしい。早期治療と感染拡大防止につながるヒントとなる。


09年の新型インフルエンザでは感染者が出た学校に非難の電話がかかった。しかし、学校や感染した人には落ち度はない。こうしたことが続けば、アウトブレイクの際に感染者が口をつぐみ、かえって感染を広げることになりかねない。プライバシーとのバランスを考えながら、リスク情報を共有する成熟した社会でありたい。


(構成・小川裕介)

(次ページ「情報と備え、あらゆるレベルで」へ続く)

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