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なぜ幼児教育か

[Part2]「家での育児」か「教育」か悩むフィンランド




フィンランドでは、幼稚園や保育園に子どもを通わせていない家庭が多い。15歳を対象にした国際学力テスト、学習到達度調査(PISA)で常に上位を占めているので、意外に思うかもしれない。政府はさらに学力を向上させるため就園率を上げようとしているが、「家庭的な育児を」と求める声は根強い。


首都ヘルシンキからバスに揺られて40分。4月も末だというのにうっすらと雪が残る住宅地の一角に、シルパ・アンナラ(48)の家を訪ねた。他人の子どもを預かる「保育ママ」が彼女の仕事だ。


朝7時半ごろから近くに住むエーリス(4)、ヴァロ(4)、ルモ(2)、マルタ(1)の4人が親に連れられてやって来る。4人に朝ごはんを食べさせると、防寒防水の上着を着せて公園や森へ。どんなに寒くても外で遊ばせるのがフィンランド流。自宅に戻って野菜のスープで昼食。昼寝の後、夕方4時すぎに親が迎えにくるまでまた公園で遊ぶ。


長男のエーリスを1歳の頃から預けている母マリカ(40)は「大人数の保育園よりも、少しでも家庭に近い環境で過ごさせたかった」と言う。


2014年のOECDの統計によると、4歳の子どものうち幼稚園や保育園に通っているのはデンマークで97%、スウェーデンで95%、日本で96%に上るのに対し、フィンランドは74%。フィンランド政府は「すべての子どもに早期教育を」と掲げ、園に通う子どもを増やしたい考えだ。

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