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国境を越える電力

[Part4]未来、宇宙から送電?




宇宙太陽光発電のイメージ図。宇宙から海上の受信局に送電する

宇宙空間から地球へ電力を送ることが当たり前、そんな日が数十年後に来るかもしれない。


地球上の太陽光発電は太陽が出ている間しか発電できず不安定だが、宇宙なら昼夜、天気に左右されず、安定した発電ができる。


この夢のような「宇宙太陽光発電」のプロジェクトは、宇宙空間の「発電衛星」で太陽光発電した電力を、マイクロ波かレーザー光線に変換して海上などの地球の「受信局」に送り、電力に変換して利用するというもの。1970年代に宇宙利用の一環として米国で研究が始まった。莫大な費用がかかることから、レーガン政権時代にいったん縮小されたが、気候変動や省エネへの関心が高まると、究極のクリーンエネルギーとして再び注目されるように。ジョージ・W・ブッシュ政権の新宇宙計画のなかにも位置づけられた。


ロケットの打ち上げなどにかかる巨額の費用だけでなく、軍事転用や事故の防止、修理の方法など課題は多いが、一貫して研究を継続してきた日本はこの分野では最も進んでおり、原理的に実用可能な段階だという。


京都大学生存圏研究所教授の篠原真毅は、宇宙太陽光発電の研究から派生した技術を使って、マイクロ波電力による介護用電池レスセンサーや、電動アシスト自転車の自動給電システムを開発してきた。「研究の継続自体が日本の強みにもなっているが、2040年から50年ごろまでには宇宙太陽光発電の実用化をめざしたい」としている。


(梶原みずほ)

(文中敬称略)

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