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Olá! みんなの経済

[Part2]パルマは回る/地域通貨も活発



パルマス銀行をつくったメロ

経済の血液ともいえる「お金」にも、連帯経済の波は及んでいる。


セアラ州都のフォルタレザは1970年代から、政府の肝いりでリゾート開発が進み、海岸沿いに大型ホテルが並ぶ。そのあおりで、漁民たちが内陸のパルメイラス地区に追いやられた。彼らが生き残るために生みだされたのが、地域通貨「パルマ」だ。


1パルマは1レアルと交換できる。発行するのは地域銀行「パルマス銀行」。約20年前に銀行を立ち上げたジョアン・ジョアキン・メロ(54)は、小中学校の教師をしていた。彼が銀行をつくったのは、そのころ「仕事がない」と家を売って出ていく人が増えていたからだ。メロたちが人々の消費行動をくわしく調べると、日用品の8割をほかの地域の大型チェーンなどで買い、住民のお金が流出していた。地域銀行は、お金を地域の中で回そうとする試みだった。


伝説の裁判がある。パルマス銀行は2000年にパルマでの融資を始めた。借り手の企業は仕入れ代や従業員への給料の一部をパルマで支払うようになった。地域の中でパルマがぐるぐると回り始めた。ところが、「インチキなお金を発行している」と、ブラジルの中央銀行がメロたちを訴えてきたのだ。



宮古市の地域通貨「リアス」


メロは、パルマはもうけが目的ではなく、通貨レアルの裏付けもあることを主張。人々の金融アクセス権を定めた憲法まで持ち出し、05年に裁判に粘り勝ちした。「スラムの住人が国を負かした」と話題になり、メロのもとには大手銀行から融資の申し込みが舞い込んだ。ブラジル中に同じような地域銀行ができ、その数は110を超えて今も増える。

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