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[Part2]拡大志向で破綻




さらに、規模を拡大したあげく自壊した前例もある。


日系移民が中心になってつくった南米最大の協同組合「コチア産業組合」。1927年、サンパウロ郊外のコチア村でできたこの組合は、ジャガイモの生産農家たちが、一緒にイモを市場まで運び、安く買いたたこうとする仲買人に対抗するのが狙いだった。70年代以降は肥料工場や紡績工場、病院・学校経営、果ては、ブラジルの中央高原「セラード」の農地開拓にも乗り出した。経営が行き詰まって94年に解散したとき、組合員は1万8000人にのぼったという。


ブラジル農務省で大臣補佐官などを歴任したイシドロ・ヤマナカ(81)は、父親がコチア組合の支店長を務め、自身も農大を出てしばらく組合で働いた。90年代に組合の経営問題が表面化し、請われて解散処理に携わった。そこで見たのは、約7億ドル(当時のレートで約800億円)もの負債を抱える一方、一部幹部がスイスの口座に組合のお金を隠すなど腐敗した組織だった。


ヤマナカは言う。「資本主義とも社会主義とも違う原理で動く協同組合が、資本主義と同じ土俵で戦おうとして肥大化した。協同組合は、原点を忘れると自滅する」


(江渕崇)

(文中敬称略)

本編3へ続く


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