RSS

Olá! みんなの経済

[Part1]回復企業の光と影


ジュスタ・トラマを軸につながる連帯経済の組織すべてがうまく回っているのだろうか。


有機綿から糸や布地をつくる工程を受け持つ工場がブラジル南東部の田舎町パラ・デ・ミナスにある。「コーペルテスチル」という名で、「繊維組合」というほどの意味だ。


町工場ぐらいの規模かと想像していたが、現地に近付くと、そこには建屋が何棟も立ち並ぶ本格的な工場が見えてきた。普通の工場と違うのは、ここが「回復工場」と呼ばれている点だ。経営に失敗した株式会社の工場を、働き手でつくる協同組合が引き継いで操業しているのだ。


こうした「回復工場」「回復企業」は、連帯経済の大きな柱で、ブラジル国内だけでこれまで200近くできたという。私は興味津々だった。以前、日本でも似た試みを取材したことがあったからだ。廃業が決まった東京・品川駅前の「京品ホテル」を、解雇された働き手が再建しようとした2008年秋からの騒動だ。


米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻の直後、運営会社が従業員全員を解雇し廃業したが、一部の元従業員がホテルに立てこもって客室や居酒屋を「自主営業」していた。結局、裁判所が立ち退きを命じた。よく晴れた日曜日の早朝、怒号と悲鳴のなか、ホテルの前でスクラムを組んだ約200人を、裁判所の執行官が次々と引きはがして建物内へと突入していった。それは時代劇の落城シーンのようだった。

…続きを読む

この記事の続きをお読みいただくためには、購読手続きが必要です。
GLOBE総合ガイド
  • ログインする
  • ご購読申し込み

朝日新聞デジタル購読者(フルプラン)の方なら手続き不要

「朝日新聞デジタル(フルプラン)」を購読済みの方は、ご利用のログインID・パスワードでGLOBEデジタル版の全てのコンテンツをお楽しみいただけます。「ログイン」へお進みください。
朝日新聞デジタルのお申し込みはこちら

この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加
Facabookでのコメント

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

Information | 履歴・総合ガイド・購読のお申込み

Editor's Note | 編集長から

PC版表示 | スマホ版表示