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グローバル化という巨象

[Part2]格差縮めてもダメ?/オランダ


人々の不満の矛先は、しばしばより弱い立場の人に向かう。少数者に寛容で、世界で最もリベラルな社会と言われてきたオランダでも、移民や難民への風当たりが強まっている。


運河が入り組むアムステルダム中心街の一角に、移民を支援するNPO「世界の家」がある。夕方になると移民たちが集まってくる。パソコンやオランダ語の無料講座を受けに来たのだ。正式な滞在許可を持たない人たちを対象に、医療や難民申請なども助ける。


ここで支援を受け、今はボランティアをしているアルサイン・カンジ(36)は、西アフリカのリベリアから内戦を逃れて2003年にオランダに来た。滞在許可を得てゼロからオランダ語を学び、染め物をつくる仕事も見つけた。しかし、数年前に理由もわからず滞在許可が取り消された。「完璧なオランダ語を話し、犯罪に手を染めたこともなく、完全に社会に統合されていた。それなのに、いきなり路上に放り出された」


彼はムスリムで、苦々しく思っているのが、ヘルト・ウィルダース率いる自由党の台頭だ。イスラムへの敵意を隠さず、「コーラン禁止」「モスクの閉鎖」を唱える。国内外で強く批判され、ヘイトスピーチの罪で訴追されてもいるが、各種世論調査では支持率のトップ争いを演じる。来春の総選挙で勝てば「英国のようにEU離脱を問う国民投票に持ち込みたい」(ウィルダース)と勢いづく。

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