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着物に明日はあるか?

[Part4]業界への不信感






着物業界は、疑心暗鬼の目を向けられることも多い。経済産業省の2008年の調査では、購入経験者の約3割が販売店に不満を持っていた。具体的には、「店員の対応が過剰(しつこい、強引)」「価格が不透明」などの声があった。


象徴的なのは、年500億円余りの売り上げを誇った小売り大手など2社が06年に相次いで破綻したことだ。展示会に人を集めてローンを組ませ、値段の高い着物を強引に売りつけるなどの販売手法が問題となり、訴えられるなどしていた。


国民生活センターによると、09年度からの5年余りで、和服の販売方法や契約、接客対応などをめぐる相談件数は約1万4000件。「全国展開する呉服店の展示会ツアーに参加した。買わないと事前に伝えていたのに強引に勧められ、買うはめになった」「無料着付け教室の販売会で帯などを購入したが、クーリングオフした。説明不足だ」などといった内容だ。


こうした悪いイメージを払拭しようと、「あづまや呉服店」(愛知県西尾市)の店主、柴川義英(39)は全国の業界仲間と、気軽に立ち寄れるイベントを12年から開き、「コワいお店はいません宣言」をしている。柴川は「まじめにやっていても、ぼったくっていると言われ、悔しい思いをしてきた」と話す。




(文中敬称略)

本編2へ続く)










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