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動物園、来てみる?

[Part1]MISIA in 横浜ズーラシア




photo:Sako Kazuyoshi

動物園の展示はどう変わろうとしているのか。国連地球生きもの会議(生物多様性条約締約国会議)で名誉大使を務め、アフリカとも縁のある歌手のMISIAに、よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)を歩いてもらった。


世界三大珍獣のひとつ、キリンの仲間のオカピが暮らす「アフリカの熱帯雨林」ゾーン。MISIAがエサの木の葉を差し出すと、メスのオカピ「ピッピ」が約40センチにもなる長い舌でからめとった。オカピの背をなでながら、「キリンのような穏やかな目をしていますね。体毛はビロードよりも柔らかい」。飼育係が日課とする耳掃除にも挑戦した。大きな耳の中に手を入れると、ピッピが目を細めた。


動物園の動物は、飼育係が体調などをチェックするため、日頃から人との接触に慣らしてある。ピッピの様子は穏やかだ。「近くで観察しやすいですね。動物が、飼育係のことを信頼しているんですね」


4歳から10年間、長崎の対馬で暮らしたMISIAは「身近な生き物に絶滅危惧種がいることを、ツシマヤマネコを通じて知りました」と話す。「日本の山里」ゾーンでは、ツシマヤマネコを見学した。島では、交通事故による犠牲が続いている。鶏肉に飛びつくヤマネコを見ながら「人間と動物がどう折り合いをつけていくか。こういう展示を通じても、いろいろ考えて欲しいです」。自身、地元と環境省が展開するヤマネコの保護キャンペーンにも協力している。


「繁殖センター」にも足を運んだ。全国の動物園から集めた希少種約50種の精子や卵子を「冷凍動物園」に保存。将来の人工繁殖などに備える。「世界中の動物園が協力して、種の保存に取り組む時代なんですね」


(内田晃)

(次ページへ続く)

(文中敬称略)



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