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Beer

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[Part2]日本社会とビール







photo:kodera Hiroyuki

昭和30年代に日本のビール消費は、急増した。個人所得の増加に加え、冷蔵庫が一気に普及したことも影響した。洋食が広がり、肉や油はビールによく合った。


増え続けた家庭での消費が転機を迎えたのは1990年代前半だ。キリン食生活文化研究所長の太田恵理子はそう指摘する。それまでビールは、出入りの酒屋がケース単位で配達してくる、灯油と同じような生活のインフラだった。それが規制緩和で酒を売るスーパーやコンビニが増え、自家用車の普及も相まって、自分で缶ビールを買いにいくスタイルが生まれた。以降、店頭で客の目を引こうと、各社は多くのブランドを市場に投入する戦略に切り替えていったという。


日本でのビールの消費量は今、減る傾向にある。ブライダル大手のワタベウェディングによると、都内の結婚式場「目黒雅叙園」で開かれた結婚披露宴でのビールの消費量は、2011年度で、1人あたり中びんで0.94本。前年は0.99本だった。担当者は「10年ほど前は一人あたり1.5本近くは飲まれていたんですがね」と話す。


逆にリクエストが増えているのは、カクテルやノンアルコールビールという。


ただ、変わらぬ「伝統」もある。会場側が新郎新婦との打ち合わせで徹底するのは、どの会社のビールを出すのか。国内大手4社はそれぞれ旧財閥の系列に属しており、どの系列の関係者が出席するかが決め手になる。複数の会社のビールを、という希望は基本的に断る。「お酌のときに違うビールが混ざるのを避けるためです」。もっとも、最近では若いカップルが自分の会社がどの系列か理解しておらず、式場側から教えられて初めて気付く例も多いという。


(田玉恵美)

(次ページへ続く)


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