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世界は今日も踊っている!

[Part4]タンゴ、阿波踊り…。世界のダンス







photo:AP,Kamba Ryosuke,Sekine Kazuhiro


石器時代の洞窟壁画には人が踊る姿が描かれ、「古事記」の神話では、天の岩戸に隠れたアマテラスを誘い出そうと、アメノウズメが舞い踊る。古今東西、ダンスは人々に親しまれてきた。


そもそも踊りの定義とは何か。「明鏡国語辞典」(大修館書店)には、「音楽に合わせ、身振り手振りを交えて体を動かすこと」とある。だが、一口にダンスと言っても、その種類は千差万別だ。


世界を見渡せば、南米のタンゴ、スペインのフラメンコ、中東のベリーダンスなど、地域の特色を色濃く反映したダンスが数多く存在する。日本にも、徳島の阿波踊りがあれば、沖縄のエイサーもある。


こうした伝統的なダンスがある一方で、フィリピンの刑務所で受刑者たちが踊っていたマイケル・ジャクソンやPSYのような、ヒップホップを取り込んだ現代的なダンスもある。ダンスは常に、進化を続けている。


ダンスの機能や動きに注目すると、コミュニケーションに重きを置くか、表現を重視するか。あるいは、動きが定式化されているか、それとも創造的か、といった基準で、図のように分類できる。


ただ、同じ社交ダンス系でも競技ダンスであれば、表現としての側面が強まってくる。民族ダンス系に分類されるソーラン節の中でも、南中ソーランのように連帯意識を重んじるものは、表現よりも踊り手の間でのコミュニケーションが重要になってくるだろう。多面性を有するダンスを明確に色分けするのは難しい。


ダンスには精神や肉体の解放といったイメージがあるが、人々を管理・統制する手段としてのダンスも存在する。北朝鮮のマスゲームが、その一例だ。一方でフィリピンの刑務所のダンスのように、踊らされながら、踊りを楽しんでいる場合もある。これもまた、ダンスの多面性の表れと言えるだろう。


(神庭亮介)

本編2へ続く)





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