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働き方は?美意識は?性欲は? 「ドイツ人と日本人は似ている」は本当か 徹底的に調べてみた

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illustration: Hashimoto Satoshi

「ドイツ人」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持つだろう? ビールとソーセージが大好き。真面目で勤勉、合理性を重んじ、ものづくりにたけている……。第2次世界大戦の同盟国で共に敗れ、焼け野原から世界屈指の経済大国にのし上がったドイツと日本。歴史の歩みだけでなく、国民性も「似ている」と考える人は少なくないようだ。でも、本当にそう? ベルリン支局長として今夏まで2年余り、ドイツで暮らした。ドイツ人を知るほどに膨らむ疑問。日本に帰った今だから、どうしても知りたい。日本人とドイツ人。似たもの同士か、はたまた、似て非なるものか。働き方から性欲まで、お叱りは覚悟の上で、自分なりの答えを探す旅に出た。

ドイツを知るキーワード「シュポンタン」

まずは下調べ。世に出まわる日独比較の本をむさぼり読むうち、ヒントを与えてくれそうなドイツ語のキーワードに出合った。「シュポンタン」。日本語の直訳は「無計画、行き当たりばったり」といった意味だ。つまり、ちゃらんぽらん?

『「小顔」ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」』などの著書がある、日独ハーフのサンドラ・ヘフェリン(41)は、シュポンタンを日本に紹介した一人だ。シュポンタンとは何か、彼女に問うた。

「例えば、数カ月後の同窓会の案内状に、『そんな後じゃなく、来週やっちゃえ』と言い出すノリのこと。多くのドイツ人が、特別なあこがれを抱いています」

なるほど。でも、それって調子がいいだけじゃないの? 「そこがグッとくるんです。だから、イタリア人などラテン系の男性はドイツ女性にモテモテ。スケジュールぎちぎちの日本男性は不利かも」と、ヘフェリン。

真面目だからこそ、正反対のものにあこがれるということか。

Illustration: Hashimoto Satoshi

10月初めの日曜日、ドイツ南部の古都ミュンヘンを訪れた。世界最大のビール祭り「オクトーバー・フェスト」の最中。バイエルン地方の民族衣装の人々が行き交うお祭りムードをよそに、路地裏のヨガスタジオに男女12人が集っていた。シュポンタンに生きるノウハウを学ぶセミナーの短期集中コース。受講料は4日間で約400ユーロ(約4万6000円)。これまでに4000人以上が受講した。

調べてみると、同様のセミナーはドイツ各地で毎週のように開かれている。静かなブームといえそうだ。

『シュポンタンであること』の著書もある劇団座長アンドレアス・ウォルフ(50)が、ミュンヘンでセミナーを始めたのは1994年。高度に組織化され、硬直化するドイツ社会に違和感を持ったのがきっかけだ。「ドイツ人は安全性や機能性を重んじるあまり、人間の本能のひとつ、シュポンタンを失った。予期せぬ事態に直面すると、どう反応していいか分からず、パニックに陥ってしまう」

さて、どんな教えが聞けるのか。期待を膨らませていた私は、講師のカリン・クルーク(46)の言葉に耳を疑った。「自分勝手がシュポンタンではない。他人を尊重し、協調することが大切です」

へ、協調? ラテン系のノリじゃなかったの? あっけにとられる私を置き去りにして、2時間半のセミナーは淡々と進む。「瞬発力」を養う訓練。受講者が二つのグループに分かれ、奇妙な動きをしながら歩き回る。一方のグループが動いているとき、片方は静止。これを数十秒ずつ交互に繰り返す。入れ替わるタイミングは、グループの「あうんの呼吸」だ。互いを意識しつつ、個性的な動きが求められる。「仲間の意志を感じて!」とクルーク。リーダーがいなくても一糸乱れず、まるで大海を泳ぐ魚の群れだ。

受講3年目のエンジニア、エマニュエル・ツァクマキス(28)は「以前は目的ばかりを考えて、他のことに目がいかなかった。実生活では人間関係も含め、その場その場の対応が必要になる」。

セミナーでは即興劇のほか、日本の「武道」の精神も手本となる。「攻撃を瞬時に見極め、最善の策でかわす。これぞ、シュポンタンの極意」とウォルフ。

ごもっとも。だけど、予期せぬ事態に対応できるように周到に準備しておくのは、日本でいう「備えあれば憂いなし」。それって、シュポンタン本来の意味である「行き当たりばったり」とは正反対だ。それにしても、真面目であることにコンプレックスを感じ、その克服のために生真面目にセミナーに通うとは、ドイツ人らしいといえば、らしい。 だが、サッカー好きの同僚にその話をしたら、「強豪ドイツの神髄はシュポンタンかも」とうなっていた。やはり、侮れない。

西部ケルンのセミナーで約200人を教えるエファ・ティール(45)は、「ドイツ人は失敗したら原因を見つけずには不安で仕方ない。それが経済大国の原動力になった」と言う。BMWやメルセデス・ベンツなどに代表される自動車産業の強さの秘密も、この辺にありそうだ。

ただし、彼女はこう付け加えた。「失敗を気に病まないバランス感覚も大切。でないと、心が燃え尽きてしまう。私のセミナーに来る人の中に、バーンアウト(燃え尽き症候群)が増えている」

燃え尽き症候群が「国民病」

「バーンアウト」という言葉をここ数年、独メディアで聞かない日はない。働き過ぎなどによるストレスが原因でうつ病などを患う症状で、約1300万人が診断され、働く人の5人に1人が経験したとの調査結果(2011年)もある。今や、ドイツの「国民病」だ。サッカーW杯予選で活躍したゴールキーパーがうつ病を患って09年に自殺したのをきっかけに、心理カウンセリングを受ける人が急増。カウンセラー不足で、初診に平均80日待たされるという。

働き過ぎといえば、「Karoshi」という日本語も世界に知れ渡る。日本の過労死・過労自殺(未遂を含む)をあわせた労災認定件数は200件前後で高止まりだ。

でも確か、日独の比較本の多くに「ドイツの労働者は長期の休暇をとり、残業もほとんどしない。日本も効率的な働き方を見習うべきだ」――なんて書いてあったけど?

「労働制度上はそうだが、実態は変わってきた。就業時間内に仕事が終わらず、家に持ち帰る人は少なくない」。ドイツ連邦心理カウンセラー協会(会員約4万人)の会長ディートリヒ・ムンツ(65)は、こう指摘する。「休暇が多い分、企業から短期間に高い効率性を求められる。プレッシャーは相当なものだ」

独旅行サイトが今年1月、3025人にアンケートしたところ、45%が「休暇中も仕事をする」と答えた。

Illustration: Hashimoto Satoshi

フレックスタイム制など柔軟な働き方を採り入れているドイツ企業は少なくない。それは素晴らしいし、日本もある程度見習うべきだと思う。でも、効率性を追い求めるあまり、押しつぶされる人がいるなんて……。何事にもルールを定め、厳格に守ることを是とする国民性も関係していそうだ。

昔読んだ『世界の日本人ジョーク集』(早坂隆著、中公新書ラクレ)の一節を思い出した。各国の乗客を乗せた豪華客船が航海中に沈み始めた。速やかに船から脱出して海に飛び込まなくては助からない。船長はそれぞれのお国柄に合わせて、こう叫んだ。米国人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」。英国人には「飛び込めば紳士ですよ」。日本人には「みんな飛び込んでいますよ」。そして、ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則になっています」――。

ドイツ人の順法精神は、ドイツが主戦場となった「三十年戦争」(1618~48)にさかのぼるという人もいる。キリスト教の宗派対立を引き金に、諸外国を巻き込んでドイツ民族が血みどろの戦いを続けた結果、国土は荒廃し、人口が激減した。そのトラウマから悲劇を繰り返さないためのルールを定め、守り抜く精神が染みついた――という。

だが、ドイツ人で上智大学教授のオプュルス・鹿島・ライノルト(57)は、少し違った見方をする。「日本人はマニュアル好きで、周囲と協力するのに便利だから法律を守る。ドイツ人は順法精神が高いといわれるけれど、本音はルールを守るのは好きじゃない。法律はあくまで、相手に守らせるためのものです」

Illustration: Hashimoto Satoshi

美への投資は日本が上?

久しぶりの日本で真っ先に感じたドイツとの違いは、オシャレな女性が圧倒的に多いことだ。時と場所に合わせ、いい意味で妥協しない日本女性に対し、ドイツでは華美な装いはまれ。わかりやすいのは化粧。多くの女性がスッピンだ。濃い化粧で出勤すると、同僚女性から「ペンキ入りのバケツに落ちたの?」とからかわれることもあるという。

独コスメティック協会の調査(2014年)によると、ドイツ女性の化粧品への投資額は年166ユーロ。月換算すれば、13.8ユーロ(約1580円)。毎朝の化粧時間は4割が5~10分。一方、ポーラ文化研究所の調査(2016年)によれば、日本女性のメイク時間は14.7分、化粧品投資額はスキンケアで月3833円、ベースメイクで月2250円だった。データだけ見れば、日本がお金も時間もかけている。

巨大な大聖堂が見下ろすケルンの街中で、ドイツ女性10人に本音を聞いてみた。化粧時間は「数秒」と答えた学生のソフィア(19)は「マスカラだけ。メイクは肌に良くないし、していない方がきれいだと言われる」。

年中ほぼスッピンで通すという主婦マリス(55)は、「買うのは5ユーロのシャンプーぐらい。あとは水とセッケンがあれば十分。夫も化粧した女は好きじゃないって言う」

Illustration: Hashimoto Satoshi

と屈託がない。シャンプーが化粧品かはさておき、気持ちがいいほどのスッピン主義だ。

昨夏、ドイツ女性の化粧の「お作法」を皮肉たっぷりに紹介したネットの動画が話題になった。投稿したのは、ドイツでテレビ司会者やジャーナリストとして活躍するワナ・リマー(26)。1991年、当時1歳の彼女は両親に連れられてアフガニスタンからドイツに移り住み、両国の文化の影響を受けて育った。

動画の内容は、ざっとこうだ。
(1)まず不満そうな顔をする(悲観主義こそドイツ女性の化粧に欠かせない)
(2)約束に遅れないようアラームをかける
(3)化粧の手順をあらかじめメモする
(4)メールが来ていないかチェックする
(5)来月のレストランの予約をする。予約確認書も忘れずに送ってもらう
(6)台所においてあるリンゴをかじる
(7)会社での会話で使えるよう、どうでもいい話題を考えておく
(8)昨日の化粧を落とす
(9)ベースクリームをほんの少し塗る
(10)犬にえさをやる
(11)何でもいいからパウダーをはたく
(12)オプションでマスカラをつける

リマーは「化粧だけはどんなに工夫しても、ドイツの友人は『濃すぎる』、アフガンの親類は『薄すぎる』と言う。化粧で両国の文化の違いを表現したら面白いと思った」。今年10月末には閲覧数8万9000を超えたドイツ版に続いて、濃いめの化粧をするアフガン版を投稿すると、こちらも閲覧数は6万5000に達した。

「ドイツ女性は薄化粧」の起源については、家庭的な女性像を求めたナチスのプロパガンダが遠因であるとか、1960年代の「自然にかえれ」という運動の影響など、諸説ある。もっともらしいのは、ドイツを代表するファッション・デザイナーのジル・サンダーが追求する「ミニマリズム」だ。装飾を排し、抑えた色調で造形の美しさを表すミニマリズムが、ドイツ女性の考え方にぴったりはまったというのだ。
リマーは、こう分析する。「濃い化粧は、美しくなるための努力がかえって見え見えになる。見た目はシンプルでも、中身で勝負するのがドイツ流。ミニマリズムの考え方は、機能性が第一のドイツのものづくりにも通じている」

「性は隠すモノにあらず」のお国柄

禁断の扉も開けてしまおう。人間の根源的な欲望のひとつ、「性欲」だ。性風俗産業の規制が日本に比べて緩いドイツは、一般的に性に対してオープンな印象を受ける。だが、日本を訪れるドイツ人が驚くモノもある。ラブホテルだ。ドイツで時間制ホテルは、いまだ少数派。お城のようなラブホが軒を連ねる日本の街並みは、彼らの想像を超えるようだ。

Illustration: Hashimoto Satoshi

昨年8月、独有力紙フランクフルター・アルゲマイネが特集記事で日本のラブホを採り上げた。「日本の住宅事情や文化面からビジネスとしてかなりの利益をあげている」としつつ、「日本から学ぶ良いアイデアとはいえない」とばっさり。米ミシガン大学の研究者の分析として、「日本人の性行為の半数はいずれラブホで行われることになる」とも紹介した。

日本とドイツの性に対する考え方はどう違うのか。その道のプロに教えを請おうと、10月5日、ドイツ北部ハノーバーで始まったアダルトグッズの国際見本市「eroFame」を訪れた。6年前から毎年開かれている見本市には、世界中から150以上のメーカーが出展し、バイヤーが新作などを買い付けに来る。

巨大な会場内は原則、カメラ撮影禁止。特別に許可をもらい、ゲートをくぐると、整然と並んだブースの中でパリッとしたスーツ姿の人々が真剣な表情で商談中だった。女性の方が多い。一見ふつうの見本市と変わらないが、ショーケースにはバイブやSM用の革のむち、手錠、仮想現実(VR)を駆使した新作までアダルト商品がずらりと並ぶ。それでも意外に、エログロな印象は受けない。

ハノーバーのアダルトグッズ国際見本市(撮影:玉川透、機材提供:BS朝日「いま世界は」)

見本市の責任者、ウィラント・ホフマイスター(62)は言う。「世界のアダルトグッズ市場はいまやネット注文が75%。急増する女性客は『眠れる巨人』だ。メーカーは女性が好むファッショナブルな製品に、そして販売業者は安全性を知ってもらうことに心を砕く」

たしかに、バイブはピンクや赤紫などカラフルにカラーリング。形状も見方によっては、カワイイと言えなくもない。

会場には、一般客の姿もちらほら。あるバイブ製品のブースでのやりとりに聞き耳を立てる。赤紫色の商品を手にした中年の女性客が「私のサイズにぴったり合うのはないかしら?」と尋ねると、担当者の女性が「こちらは新作です。お試しになります?」。靴屋と大差ない。

アダルトグッズ産業の超大国は米国だが、ドイツも「欧州の中心」(ホフマイスター)。かつて、フランクフルト国際空港やミュンヘン中央駅でも人目をはばからず、アダルトグッズ店が営業していた。最近はネット売買に押されて閉鎖する店舗もあるが、国内150店を展開する大手ORIONの営業担当サンドラ・クリスチャンセン(42)は、自信ありげだ。「我が社は不況知らず。キャッチフレーズは『お客様は18歳から99歳まで』。じめじめした暗さを排し、明るい雰囲気で女性の接客担当を多く置いて、サロンのような機能を果たしている」

日本の出展業者も舌を巻いていた。「TOKYO DESIGN」(東京都墨田区)の戸田智裕(39)は、「日本ではアダルト商品はまだまだアンダーグラウンドだ。性に対する開放感は、ドイツ人と日本人では比較にならない」。

それなら、ドイツでも日本のラブホが成功するのでは? 見本市に買い付けに来ていた女性バイヤーのアンケ(53)に、日本のラブホの写真を見せて尋ねると、「もっとすごいのがすでにある」と笑われた。その名も「スインガー・クラブ」。ラブホと同じくカップルで利用するが、施設内はビュッフェやサウナもあるオープンスペース。他の複数のカップルと一緒に楽しみ、パートナーを交換することもある。ドイツ人は浮気に厳しいと聞いたけど……。ラブホの機微を力説する私に、アンケは言い切った。「カップルの隠れ家? そんな怪しげなところ、ドイツじゃ成功しないよ」

性に開放的で、スポーツのように明るく楽しむドイツ人。超心配性で、ルールをかたくなに守らずにはいられない彼らの中に鬱積した何かが、そこではじけるのか。隠すことで燃え上がる日本人とは、趣を異にするようだ。

Illustration: Hashimoto Satoshi

性格の違う2人の優等生

ドイツで暮らすうちにもう一つ、気づいたことがある。日本人が持つ、ドイツへの親近感だ。出張してくる同僚たちは必ず、「日本とドイツを相対化したい」「似ている点はどこ?」と尋ねた。英国でも、フランスでもない。日本人はドイツを意識せずにいられないのだ。そもそも、日本の近代化はかつてドイツの諸制度を参考にした。共に敗戦を乗り越え、経済大国に復活したドイツの姿を、日本は「鏡」のように見てきたのかもしれない。

ドイツ側はどうか? 上智大学名誉教授の永田ザビーネ(70)によれば、かつてドイツでは、日本を「プロイセン・オスト・アジエンス(東アジアのプロイセン)」と呼んでいた。プロイセンは今のドイツの基になった国の一つで「プロイセン的」は、「最もドイツらしい」という意味でもある。戦後、日本経済が奇跡的な成功を収め、バブルが崩壊する90年代まで「日本に学べ」ブームがドイツでもわき起こった。まさに「古くて、遠い友人」(永田)なのだ。

だが、最近はどうだろう。赴任中、市井のドイツ人が日本と聞いて思い浮かべる3大ワードは「すし」「サムライ」「福島」だった。今春、ベルリンの街頭で日本の歴代首相で知る名をドイツ人25人に尋ねてみた。現職の強みか「アベ」が4人。続いて、故田中角栄が1人、「ロンゲの人」(小泉純一郎?)が1人。残り19人は誰も知らなかった。

互いのベクトルに微妙なずれが生じている故か、日本では近ごろ「煙独」という言葉すら聞く。戦後の「過去」への姿勢を比較され、優等生扱いされるドイツに対し、嫌いとまではいかないが、煙たがるムードだ。ネットなどで広がったと報じられた。昨年来日した首相のメルケルが「日本も(周辺国と)あらゆる試みを重ねて平和的な解決を模索するべきだ」と発言したのがきっかけとされる。

日本人とドイツ人。似ているか否か、私の浅知恵では明確な答えは出せそうもない。ただ、取材していてふと思い出したことがある。小中学校のクラスに何人かいた「優等生」だ。一口に優等生と言っても、様々なタイプがいた。誤解を恐れずに言えば、ドイツはさしずめ、真面目な学級委員の女子。成績もよく一見クールだが、神経質で内心は不安でいっぱい。一方、日本は同じ優等生でも、ガキ大将たちに翻弄されながらクラスの中の立ち位置に思い悩むナイーブな少年、といったところか。そんな2人が心を通わす可能性は低いかもしれないが、クラスがまとまるためには面白いタッグにも見える。背中を向けてしまうのは、もったいない。(文中敬称略)