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落ち始めた売り上げ

[Part3]

FRANCE/絵にこだわる国民性

 

アメッド・アニュ
photo : Shigeru Suzuki

仏大手マンガ出版社が売り上げを減らす中、前年比24%増と抜群の伸びを示した出版社が「キューン」だ。

 

代表のアメッド・アニュ(35)はセネガル人の父、モーリタニア人の母の家庭に生まれ、パリ郊外の貧しい地区で育った。パリ第7大の日本語科ではヘローの1年後輩だった。


日本への関心を決定づけたのは「ドラゴンボール」との出会い。「永遠に変わらないBDのタンタンと違い、日本マンガの主人公は友人に裏切られたり、恋をしたりしながら、成長する。自分と同一化できた」


1999年に来日。国際交流員として温泉の町、鳥取県三朝町で2年間すごし、帰国後03年に「キューン」を立ち上げた。

 

単行本第1号は同人誌作家の作品。同 人マンガの大イベント「コミックマーケット」を回って見つけた。また、売り出しに力を入れた塩野干支郎次「ユーベルブラット」は、仏国内での売り上げが日本国内を上回った。


「仏読者は絵にこだわる。絵に現代性がないと、ストーリーに行きつかない。日本の読者はストーリー重視。そこが一番の違いのような気がします」

 

 

(鈴木繁)

(文中敬称略)

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