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[Webオリジナル] 中東原発最前線

[第4回]

「日本は非常に重要なパートナー」
ヨルダン首相、今秋にも来日へ

ヨルダンのファフーリ大規模プロジェクト大臣に聞く

 

ヨルダン首相府で、イマド・ナジブ・ファフーリ・大規模プロジェクト大臣にインタビューした。40代前半の若さで、原発開発や30年越しの大規模運河建設などを進める責任者だ。(聞き手・石合力)

 

 

──ヨルダンの原発計画では、日仏共同で提案しています。日本にどのような協力を期待しますか。

「我が国最初の原発については、ヨルダン原子力委員会による競争入札で、建設業者や操業担当の企業を決めていく。早ければ2018年から稼働したい。7社の技術提案を日仏、ロシア、カナダの3社まで絞り込んだところだ。最終的に1社を選び、官民協力方式(PPP)で進めたい。日仏提案は強力なものと受け止めている。技術と融資両面の提案内容から、日仏合弁企業が選定されれば、極めて重要なこのプロジェクトの開発をともに進めたい」

 

──選定するうえで、政治的判断の要素はありますか。

「港湾開発、電力開発など、過去7年で50億ドル(約4200億円)もの官民協力プロジェクトを進めてきた。いずれも、政治が介入するのではなく、技術的な優位性を最優先してきた。政治的、外交的な関与は、融資面での支援の際にはありうる。原発プロジェクトでは、原子力委員会を中心に選定委員会があり、関係省庁もかかわっている。その委員会が閣僚に答申する」

 

──プロジェクト大臣の役割とはどんなものですか。

「ヨルダンが進めている大規模プロジェクトには、原発計画のほか、全国鉄道網の構築、紅海と死海を結ぶ運河建設計画などがある。私は首相府で働く閣僚の一員であり、あらゆる主要なメガプロジェクトの進展状況を監督、管理する立場にある。メガプロジェクトをめぐる関係閣僚委員会の座長も務めている」

 

──6月に予定されていた首相や関係閣僚の訪日は、鳩山首相の退陣で延期されました。

「首相はこの秋にも訪日したい。訪問の際には私も同行して、具体的なプロジェクトの協力をめぐって議論したい。日本は我々にとって非常に重要なパートナーだ。ヨルダンへの投資に関心を持つ日本企業ともコンタクトを取りつつある」

 

──紅海から死海につながる運河計画とはどのようなものですか。

「基本的には、紅海から取水した海水を淡水化するためのプロジェクトだ。一部の水は、(水位の下がっている)死海に運ばれるほか、首都アンマンにも通じるものになる。途中、高低差を利用した水力発電も組み込む。2045年までに完成させる。工業生産にも結びつけたい。計画には、日本企業もかかわっている。原発が稼働すれば、その電力で淡水化することは可能だが、いまのところ原発による直接の淡水化はしない」

 

──日本政府は、(新幹線など)高速鉄道の海外輸出もめざしています。

「我が国の鉄道網整備計画は、はじめは貨物輸送中心だが、将来的には高速鉄道導入の可能性もありうる。域内の連携が強まるだけでなく、欧州ともつながるものになるだろう」

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