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影薄い日本

[Part4] 日本語対応が遅れる理由

日本で現在、簡単に手に入る電子ブック端末はKindleだ。ただし、端末自体は英語版で、Kindle向けの日本語の書籍も、基本的には販売されていない。

「画像」として表示したり、日本語フォントを内蔵できる「PDF」と呼ばれるファイル形式を自前で用意したりすれば、日本語の表示もできなくはない。著作権の切れた小説などの電子テキストを集めた「青空文庫」をPDFファイルに変換して読むといった使い方もある。

日本で5月末に発売が予定されているiPadは、当初から日本語表示が可能だ。ただし、米国版では売りの一つになっている電子書籍ソフト「iBooks」の日本語版サービスがいつ始まるかは未定だ。iBooksの米国版サービスへのアクセスも、原則として米国内からに限られている。

ソニーは米国に先駆けて日本で「リブリエ」を発売したが、2007年に撤退した。「日本語のコンテンツがきっちりと読める環境が実現できたら参入したい」としており、時期を探っている段階だ。
  日本語対応が遅れているのは、日本語書籍の提供に際し、著作権の権利関係やデジタルデータの作成方式、配送手法などが固まっていないためだ。

今年3月、大手出版社などを核に日本電子書籍出版社協会が設立され、こうした課題への出版社側の検討が本格的に始まったが、方向性が固まるまで、しばらく時間がかかるとの見方が強い。

 


取材にあたった記者

田中郁也(たなか・いくや)
58年生まれ。AERA副編集長などを経て経済グループ兼GLOBE記者
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鈴木暁子(すずき・あきこ)
73年生まれ。経済グループなどを経て特別報道グループ記者
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原島由美子(はらしま・ゆみこ)
68年生まれ。スポーツ部、名古屋報道センターを経てGLOBE記者
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高橋万見子(たかはし・まみこ)
64年生まれ。経済部、論座副編集長などを経てGLOBE副編集長

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[取材協力]
陳言(Chen Yan)
雑誌『中国新聞週刊』主筆

 

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