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Memo06

「0」を教えない罪


算数や数学を教える「遠山真学塾」を主宰する小笠毅(69)は、いまの学校での算数教育を嘆く。
小笠が例に挙げるのは、小学1年生の教科書の最初に出てくる数字だ。海外では、0(ゼロ)、1、……9と教えることが多い。しかし日本の教科書には、1、2、…9、10と並ぶ。

算数教育で最初に子どもがつまずくのが「位取り」の概念だが、「0」を教えずに「10」を示す。だから「じゅういちを書いてごらん」と言うと、「101」と書いてしまう子もいる。「0」を教わらずに、「10」を一つの数字として教わるから、「20」や「100」など、「0」が出てくる数字をどう理解したらよいのか戸惑ってしまうのだという。

本来、ものの仕組みを調べ、実態に迫ろうとするのが、数学だ。いまの教育は、理屈も説明せずに覚えさせる。覚えられなかったり、なぜそうなるのか躊躇したりしていると置いていかれる。
小笠は言う。「本当は、数は楽しい『数楽(すうがく)』。現状は、『数が苦』になってしまっている」

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