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Memo02

GPS補完へ今年打ち上げ 日本の準天頂衛星


2009年12月。三菱電機鎌倉製作所の一角で、全身を極薄の断熱材で覆われた「準天頂衛星」は最終的な試験段階に入っていた。

ダ日本も今年、測位衛星の準天頂衛星を打ち上げる=JAXA提供

高さ約5m。両脇には太陽電池の羽根が折りたたまれている。バスと呼ばれる基幹部分の壁面内側には、電子回路や部品がぎっしり。人工衛星の部品点数は数十万というから、自動車の10倍以上だ。

敏感な電子機器が、ロケットに乗せて打ち上げる際の振動や音響に影響を受けないか。あるいは、太陽光が当たる面と当たらない面で生じる200度以上の温度差に耐えられるか。装置内で宇宙環境を再現しながら、2010年夏に予定される打ち上げ直前まで試験が続く。

準天頂衛星は、750億円の費用全額を国費で負担し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めてきた日本の測位衛星だ。日本上空を非対称の8の字軌道を描いて飛び、GPSの弱点を補う役割が期待されている。高層ビルの陰や山間部は、GPS衛星の死角となって測位情報が得られないことがあるため、天頂に近いこの衛星をとらえることで、より正確な測位情報が得られるようにする。

もともとは3機を打ち上げ、常に日本の天頂に1機の衛星が見えるよう配置し、日本周辺をカバーするシステムとなることを目指していた。しかし、企業からの投資が得られず、まず1機だけを打ち上げる。今後の見通しも立っていない。

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