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[インタビュー]民主党 どう見る、どう語る

[第3回] 中国の知日派に聞く民主党

人材さまざま そこに活力

上海国際問題研究院学術委員会副主任 呉寄南


 

――中国からみる民主党はどのような政党として映っているのでしょうか?

呉寄南氏

呉寄南  民主党はこの10年余りで確実に党勢を伸ばしてきた。一方で、党内にはさまざまなグループがあり、『バラバラ』とも形容される。それでもこの10年余りで自民党と互角に争う政党になった。
議員をみると、世襲議員の割合が自民党よりも少ない。草の根の市民活動から立ち上がった人、エリート官僚、学界やメディア関係者など人材はさまざま。ここ数年、民主党から出馬する優秀な人やエリート官僚が多い。現職優先、世襲続出で新人が入りにくくなった自民党に対して民主党は活力があると言えるのではないか。

 

――民主党は5月にあった代表選挙をきっかけにして、政党支持率を盛り返しています。

 鳩山代表は岡田幹事長に比べれば有権者の支持はやや低いかもしれないが、党内基盤は厚い。小沢グループや菅グループとも近く、党内を安定的にまとめるには鳩山氏の代表就任がベストだった。
自民党は2代続けて首相が政権を投げ出した。責任政党として大きなダメージを負っている。安倍内閣以来、多くの閣僚が不祥事で辞任した。日本の有権者は自民党に対抗する勢力に期待しているのではないか。
総選挙で一気に過半数を制するのは難しいかもしれない。ただ、比較第一党となり、他の野党と手を組めば自民党を政権の座から引きずり降ろすことも可能だ。そうなれば、新しい局面が展開されるだろう。

 

――党内にいろいろな政策グループがあり、外交・安全保障政策に統一性がないとの指摘もあります。

 小沢一郎氏は代表を辞任しても大きな影響力を持っている。彼が約3年間の代表時代に築き上げた外交・安全保障政策の路線と理念は、鳩山代表を通じて引き続き民主党の主流になるだろう。小沢氏は「憲法9条を堅持する」と明確に打ち出し、中国や韓国など近隣アジア諸国との対話を重視した姿勢だ。90年秋には故金丸信氏(元副総理)とともに北朝鮮も訪問している。
ここ数年の中日関係は06年秋の安倍元首相訪中以来、戦略的互恵関係をキーワードにして、外交と安全保障分野を中心に交流を深めている。金融危機や地球温暖化問題への対応など、両国が手を携えて責任を果たさねばならない課題は多い。自民党にしろ民主党にしろ、どちらが政権の中心を担っても中日関係はさらに進めていかねばならない。

 

――仮に民主党を中心とした政権が誕生しても、中国の対日政策は変わらないのでしょうか?

呉  新世紀の中国の対日政策は06年3月、胡錦濤国家主席が中日友好7団体と会見した際に示してから、大きな流れができている。一言でいえば「対立よりも協力を重視する方がプラスになる」との判断だ。
昨年の胡氏訪日で調印された四つ目の政治文書にはポイントが二つある。一つは両国が長期的な平和友好を唯一の選択とする。もう一つは互いに相手の平和的発展を支持する。大きな枠組みは固められており、国際情勢や日本の政局がどのように変わろうとも、中国の対日方針は変わらない。

(聞き手・坂尻顕吾=中国総局)

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